2018年8月1日 18時31分

Qプラスリポート 海の危険生物にご用心 ハブクラゲの被害から身を守るために

青い空に青い海!沖縄の夏といえば、海で遊ぶという方も多いのではないのでしょうか。しかし、気をつけないといけないことが・・・

Qプラスリポート 海の危険生物にご用心 ハブクラゲの被害から身を守るために

こちらはミノカサゴ。美しい見た目ですが、ヒレには毒を持っています。

こちらはガンガゼ。浅いサンゴ礁や岩場に生息していて、2、30cmにも及び長い棘を持っています。

このように海には、数多くの危険生物が暮らしています。

そしてその中でも、最も多くの被害が出ているのがハブクラゲ。

ここ数年、県内では年間およそ250件の海洋危険生物による被害が発生していますが、そのうち半分がハブクラゲによるものです。

一見、害が無さそうに思えるハブクラゲですが、県内では過去3件の死亡事故が発生しています。なぜ、こんなにも多くの被害が生じているのでしょうか。

海洋危険生物に精通する福地斉志(ふくち・よしむね)研究員に聞いてみました。

Qプラスリポート 海の危険生物にご用心 ハブクラゲの被害から身を守るために

福地さん「クラゲは他の魚に比べると遊泳力が極端に弱いので、波が穏やかなところや滞留しているところに多く見られる。そういうところは人もよく泳ぐ環境、ビーチとかも。人が泳ぐ環境とハブクラゲが好みやすい環境が重なっているのが1つの原因と考えられる。私も(採集のときに)何度か刺されているんですけど、刺されたときにピリピリ、チクチクという痛みが最初にあって、だんだん(痛みが)強くなって、線状の痕が残る」

では刺されたときには、どのように対処すればいいのでしょうか。

福地さん「「こちらが比較的大きいほうのハブクラゲです」

金城記者「これが触手なんですね」

福地さん「これが魚とか人に触れてしまったら毒針を発射します」

金城記者「刺されてしまった場合、どうしたらいいんですか?」

福地さん「基本的には応急処置をお願いしているんですけど、せっかくの機会なので、私のほうで実演しましょうか?」

金城記者「え、いいんですか?」

福地さん「はい。ただ素肌だと痛いので、安全には配慮して防護服を着けるという条件ならいいです」

金城記者「安全のためラッシュガードに着替えていただきました。福地さん、お願いします」

Qプラスリポート 海の危険生物にご用心 ハブクラゲの被害から身を守るために

福地さん「露出を無くすためにラッシュガードと、マリングローブも着けて、完全防備でやります。こういう形で、ハブクラゲに触れますと、触手がつきます。実は今、グローブの中では、ハブクラゲの触手の中にある刺胞から毒針が発射されています。ですが、すべての毒針が発射されているわけではなく、一部未発射の毒針もある。焦って触手を取ろうとして、触ってしまうと、触手が刺激を受けてしまって、さらに未発射の毒針が発射されます」

福地さん「焦らずにまずは市販されている食酢をたっぷりかけてください。直接かけるんじゃなくて、はわせるような形で。少しずつ。酢をかけることによって、毒針の発射が抑制されます。酢をかけると(毒針の)発射が抑制されるので、指で触っても問題ありません。指で(触手を)取ってあげて。すべての触手を取って、傷口をそのまま氷で冷やしてあげてください。もし傷が大きい、痛みが続く、体調が優れないようでしたら、ためらわずに病院に行ってください」

被害を最小限にとどめるには、適切に対処することが大切。ですが、そもそも被害に遭わないためにはどうしたらいいのでしょうか。

福地さん「県としては、ビーチでハブクラゲ侵入防止ネットが設置されて、管理されているビーチで泳いでくださいと推奨している」

県内ほとんどのビーチには、ハブクラゲが遊泳区域内に入ってこないようハブクラゲ侵入防止ネットが設置されています。

また、そのネットに破損が無いか遊泳区域内に危険生物が入り込んでないかなどライフガードが毎朝目視でチェックしています。

この日チェックを行ったのは、ライフガードの山田隆平(やまだ・りゅうへい)さん。

山田さん「安全点検を終了しました。ハブクラゲなどのクラゲ系(の侵入)は見られなかったので、比較的安全だと思う」

Qプラスリポート 海の危険生物にご用心 ハブクラゲの被害から身を守るために

この日の美らSUNビーチの安全は山田さんにより守られました!

東恩納さん「来園者・遊泳者が楽しんで「1日良かったよ」と言ってくれるように、安全に遊べるような思いで点検をしている。ハブクラゲ侵入防止ネットを設置していますので、その中で泳いでいただくことをお勧めしています」

楽しい海。安全に遊ぶには、ルールを守ることが大切です。それでももし刺されたときは、適切な対処を行ってください。楽しい思い出が、嫌な思い出にならにように。

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