2018年7月9日 18時35分

Qプラスリポート どうなる辺野古県民投票

特集です。辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票を求める署名が7割を超えてきました。工事を止める効力を疑問視する声もあるなか、運動の先頭に立つ若者は、署名数だけではないある目標を掲げていました。

県民投票を求める署名運動は、締め切りまで残り2週間。最低限必要な2万4千筆に対し、集まった署名はきょう正午の時点で1万6200筆だ。

Qプラスリポート どうなる辺野古県民投票

元山代表「沖縄県知事が持つ権限とリンクさせながら、辺野古米軍基地建設のための、『埋め立ての賛否』を問う」

今回目指している県民投票は、『新基地建設への賛否』を直接問うものではない。『埋め立て』への賛否を問うのだという。それは、翁長知事が埋め立て承認を撤回しようとしていることと密接な関係がある。

埋め立て承認を撤回した後、国と県が裁判になったとき、県民投票の結果で埋め立て反対が県民の圧倒的多数意見だと示されていれば、新基地建設を止めたい県側に有利な材料になる、そうみられているからだ。

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しかし署名運動は順調とは言い難い。県民にはあきらめムードが広がっていると言われ、署名した人であっても、県民投票には複雑な思いを語る人もいた。

女性「(Q.県民投票は有効だと思いますか?)そうですね、どうでしょうね、でもね、やらないよりはね、やった方がいいですからね」

男性「(辺野古に作ることは)いやもう決まってるんじゃないかなと思ってます本当は。(Q.でも投票はしたほうがいいと思うのはどうして?)自分の気持ちですね」

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辺野古では着々と工事が進む、土砂投入は8月と言われるなか、あと半年かかるかもしれない県民投票は悠長だという意見、そもそも工事を止める力があるのか、という疑問も根強い。

元山代表「お仕事の昼休みの方、多くの方々にご協力いただいて県民投票実現に向けた署名集めを」

しかし、県民投票の会の元山仁士郎代表は、県民投票運動はその過程こそ重視したいのだという。

元山代表「基地問題というのは、上の世代が頑張ってきた、いろんな経験をしてきた問題であって、今回県民投票を通じて、若い人たちと一緒に考えていければなと思っています(Q.署名集めのためだけじゃなく対話のチャンスとして見ている?)はい、そうですね」

元山代表と交流のある沖縄国際大学の山本章子講師は彼の心中をこう代弁する。

Qプラスリポート どうなる辺野古県民投票

山本章子講師「対立を乗り越えて、現状も同時に乗り越える方法を探す、その1つのきっかけとして県民投票を位置づけているという感じだと思うんです。ものごとがうまく動かないことも前提で、でも自分たちが何かできることは何だろうという非常に低いハードルで、もしくは非常にリアリスティックな政治観でものごとを考えているということだと思います」

元山代表がきのう開いたトークイベントには、こんなパネリストがいた。

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嘉陽さん「おそらく10年前20年前だと、僕と元山さんが交わることがなかったと思うんですよ」

嘉陽宗一郎さん。名護市長選挙で、23歳にして渡具知市長の陣営で青年部長を務め、若者に影響力のある人物だ。イベントへの参加は元山代表自らオファーした。

嘉陽さん「なんで辺野古なんだ?って思ってるところもあるけども、結局沖縄に残ってる課題みたいなものってのは、決める場所に沖縄の人間がいなかったから起こってると思っているんですね」

トークイベント参加者「沖縄のことを決めるのは、どこに立つ誰なんでしょうか?」

嘉陽さん「辺野古の問題に関しては、必ず言われるのは『外交・安全保障は国の専管事項です』と言われるんですね。はっきり言えば地域は口出すなという話なわけですよ。そうじゃないだろうと僕は思いつつ、そうだなと思っている部分もあるんですね」

基地問題で対立することは「もったいない」と話す元山代表の挑戦。小さなイベントの短い時間ながら、確かな対話、議論が生まれた。

元山代表「もちろん価値観だとか政治的なスタンスの違いとかっていうのはあると思うんですけども、それでも一緒に酒飲みながら話したいなと思いますし。やはり辺野古の基地問題だけで終わりということではないと思うので、これからも自分たちは生きていきますし、100年後の沖縄を見据えて、今この時期に、話す場というものを作りたい」

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