※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

初の夢舞台へ

第100回の夏の甲子園沖縄大会がいよいよ明日開幕。めざせ甲子園もきょうが最終回です。最後を飾るのは第1シード・KBC学園未来沖縄。初の夢の舞台を目指します。

春季県大会、創部4年目にして初の頂点に立ったKBC学園未来沖縄。

第1シードとしてこの夏に挑むチームを率いるのは神山昂監督。沖縄水産や那覇商業を甲子園に導いた名将に今のチームの特徴を聞くと…

めざせ甲子園! (15) KBC学園

神山昂監督「テンポよく効果音も入れてあまり経験のしたことのないようなチームですね。やんちゃ、個性が強い。はい そうですって言って素直に従うチームではないです。あとチームとして型にはめないというんですかね」

名将ですら経験のないという、型にはまらないチーム。練習中、よりスピーディに動くことを求めても…

神山監督「3倍速ね3倍速。OK?OK?OK?(でも素早く動かない)絶対こいつら動かない」

めざせ甲子園! (15) KBC学園

それでもこのチームの持つ力には監督も太鼓判。戦力評価はことしのめざせ甲子園、最高得点だ!満点をつけた投手力。春優勝の立役者・宜保翔が大黒柱。

冬の競技大会では2年連続で三段跳び1位。そのバネのある体からMAX145キロのストレートを繰り出す。

宜保翔選手「親がバレーをやっていて小学校から自分バレーを一緒にやっていたというのもあるのかなと思います。(Q趣味はありまか?)筋トレです」

まだまだ力強さが増しそうな今大会注目右腕だ。さらに、春、経験を積んだキャプテンの平良も気合十分。

そして、待望のエースの復活。春はケガで投げられなかった新垣龍希が悔しさを胸に、夏の活躍を誓っている。

めざせ甲子園! (15) KBC学園

新垣龍希選手「春の大会で宜保翔や光が投げて、そこで競争心が芽生えて夏こそはしっかり自分が投げて勝てるようにしたいと思います」

続いて春は上位打線が軒並み打率3割を超えた打撃陣。

一本足の構えが特徴のリードオフマン・宮城晴(せい)を先頭に知念誠、山城翔也など足を使える選手がチャンスを作り打者としてプロから注目される宜保翔が4番に座るクリーンナップで返すのが理想となる。

その打撃に加え、KBCには武器がある。春の決勝戦では、足で揺さぶり1点を奪いこれが決勝点となった。打てなくても足で点が取れる、それが強みだ。

個性も強く、目立つ存在が多いKBCだがチームにはそんな彼らを陰で支える存在がいる。

めざせ甲子園! (15) KBC学園

宮良一慧君。チームの記録員で、練習ではノックの補助などをしているが実は先月までは左投手として練習試合にも出ていた。ところが3週間ほど前、急に左肩に痛みが走った。

宮良一慧選手「ショックというか悔しいのが大きくてなんで今の時期になるのかなと思っていたんですけど」

その後も痛みは引かず、サポートに回ることを決断した。

宮良一慧選手「いざ決めようとなった時にかなり迷いました。悩んで」

ただ、決して諦めたわけではない。夢の舞台まではまだ時間がある。

めざせ甲子園! (15) KBC学園

宮良一慧選手「このチームが夏県大会優勝したら自分も甲子園に向けてベンチ入りできるように頑張りたいと思っているので(まずは)裏でたくさん回って自分がみんなを支えられたら良いなと思います」

個性派ぞろいのチームでも目標は同じ「長い夏」100回目の夏の沖縄大会!いよいよ明日開幕!

平良光主将「2期生の自分たちが甲子園に行って、新しい歴史を作りたいです」

「絶対勝つぞ!」

めざせ甲子園! (15) KBC学園