※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

捜査が本格化しています。21日午後、名護市の農作業小屋でアメリカ軍の流れ弾と見られるものが見つかったことを受け、警察が実況見分を行いました。

21日午後2時ごろ、名護市数久田の農作業小屋で、ガラス窓が割れ、銃弾のようなものが落ちているのが見つかりました。

名護市の小屋に流れ弾か 警察が実況見分

近くで働く人は、「プシュンプシュンという音がしたわけ。7回くらい。何か飛んでくるようなあれがしたから休憩しながら見ていたんですよ」と話していました。

一夜明け、現場には、池田竹州知事公室長が姿を見せ状況を確認していました。警察は22日の見分の結果をもとに、銃弾がアメリカ軍のものかどうか、特定を急いでいます。

弾が飛ぶような音を聞いていた人もいたんですね。

久田記者「はい、まず今回銃弾が見つかった小屋の位置関係です。小屋の四方に窓ガラスがあり、キャンプシュワブを向いた東側のガラスに貫通した穴が開いています」

名護市の小屋に流れ弾か 警察が実況見分

久田記者「そして、穴が開いたガラスの側面の窓ガラスも割れていて、窓枠の近くには長さおよそ5センチほどの銃弾が落ちていたということなんです」

専門家は、アメリカ軍の機関銃の弾か、大型ライフルの弾である可能性があるとみています。

大久保さん「重機関銃弾である、あるいは50口径の狙撃用ライフルによるものだろうと思われます。飛距離があり破壊力のある銃弾の訓練がこのような狭い沖縄、狭隘な訓練場で行われていると」

名護市数久田では2002年にもパイン畑で作業中の男性の近くに機関銃の弾が着弾する事故があったんですよね。同じ過ちが繰り返されたのでしょうか。

久田記者「はい。事故は繰り返し起きていて、本土復帰後に起きた流弾事故28件のうち、少なくとも4件が、名護市数久田と許田で起きています。今回アメリカ軍は取材に対し「捜査に最大限協力する」とし、住民地域が射程に入っている射撃場「レンジ10」を「念のため閉鎖する」と回答しました」

捜査による原因究明が待たれる段階ですが、そもそも県民に弾が届いてしまう射撃場は廃止すべき。これが県民の願いではないでしょうか。