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先日発表された、県内の本屋さんが「今一番読んでほしい」と思う一冊を決める、沖縄書店大賞。今年、大賞に輝いたのは、県出身で、今注目のミステリー作家でした!

男性ファン「カフェで読んでいたんですけど読み終わらないと出れないなと思って」

小学生のファン「お母さんに呼ばれたときでもちょっと待ってって止めて読みました。沖縄の要素が入っていたりしてそれが身近に感じて共感できるのでおもしろいです」

Qプラスリポート 注目ミステリー作家はお医者さん

今、多くの読者を魅了してやまない県出身の作家、知念実希人さん。デビューから5年、およそ3か月に1冊というスピードで次々に新作を書き下ろしている、今注目のミステリー作家です。

知念さん「生まれ故郷の書店から指示をいただいたのはとてもうれしい気持ちでいっぱいです。先日行われた、第4回沖縄書店大賞発表会。県内14書店、80人の書店員が「今、一番読んでほしい」と思う小説に、知念さんの作品「崩れる脳を抱きしめて」が選ばれました」

ストーリーは、研修医の主人公が、自らが想いを寄せる患者の不可解な死の謎を追うという恋愛ミステリー。彼女の死を目論むのは一体誰なのか、そもそも彼女自体が幻だったのか。読者を何度も裏切る衝撃の事実が次々と明らかになっていきます。そして、リアリティあふれる医療現場の表現も作品の魅力のひとつ。

知念さん「医療現場で働いてきてなくなる方も沢山見ましたし毎日を一生懸命生きるというのはすごく大切なことなんだなというのが実感できた。そのことが今回の小説には少ししみだしてるんじゃないかと思います」

Qプラスリポート 注目ミステリー作家はお医者さん

実は知念さん、作家と医師の二足のわらじを履く異色の才能の持ち主です。

知念さん「物語を作りたいなというのは子どもの時からずっと思っていたんです。小学生用のルパンシリーズを全部読んで、そのあとシャーロックホームズとか、それが読み終わったら今度はアガサ・クリスティーと…」

医師として働く一方、小説家という夢を持ち続けていた知念さん。2012年のデビュー以来、医療現場を舞台にした作品を書き続けています。

知念さん「(医師と作家は)対局にある。医師はどうやってなるというのが決まっていますしなった後の安定性もあるし責任も大きいですけど逆に作家はノウハウがあるわけじゃないですし。常に作品を出し続けることが作家である一つの条件ですので」

沖縄生まれの知念さんは、幼い頃の沖縄で過ごした時のことも覚えています。

Qプラスリポート 注目ミステリー作家はお医者さん

知念さん「首里城の龍潭で今はきれいに整備されているんですが昔はあまり整備されていなかった気がするんですよね。そこで魚を釣った気がします。看板シリーズの天久高尾シリーズも(主人公を)沖縄の苗字にしたかったというのはありますし、ちょこちょこはあるんですがまだ完全に沖縄を舞台にした作品というのは書けていないので(書く)時間が欲しいかなと思います」

いつかは沖縄を舞台に、そして書き続ける事が目標と話します。

知念さん「面白い作品を自分のその時書ける最高の作品をジャンルはミステリーに限らず色々なジャンルで読んだ人が楽しんでもらえる夢中になれる作品を今後も常に書き続けていける実力をつけていきたいと思っています」