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小学生から高校生が所属する福島の現代版組踊集団、「チーム息吹」先週、嘉手納町で高校3年生の卒業公演が行われ熱のこもった舞台を披露しました。

慌ただしく準備に追われる控室。福島の元気を発信しようと、36人のメンバーが訪れ、沖縄や鹿児島の仲間たちと一緒に現代版組踊の舞台を作り上げます。

高校2年生星香さん「緊張しているんですけどたくさんの人が見に来てくれることに期待して頑張りたい」

Qプラスリポート 福島の元気を発信 現代版組踊

沖縄での公演は6年ぶり。当時小学生だったメンバーも高校3年生になり、これが最後の舞台です。

高校3年生池谷晃輝さん「最大限を出して息吹に残せるものを全て残せたらいいなと思います」

高校3年生斎藤あみさん「福島の子どもたちは元気に明るくしてますっていう元気を伝えたいのと、感謝の気持ちを込めて皆さんに伝えられたらいいなと思います」

Qプラスリポート 福島の元気を発信 現代版組踊

気合は十分。いよいよチーム息吹の公演がスタートです。ストーリーは300年前の福島県で実際に起こった農民たちの一揆が題材です。

農民たちは勤勉に働き、家族や仲間と協力し合いながら平和に暮らしていましたが、幕府からの年貢は厳しくなるばかり。それに耐え兼ねた農民たちは1ヵ月雪山を歩いて江戸に出向き、直接役人たちに訴えます。

池谷晃輝くん「家族を守り仲間を信じこのふるさとで栄える。そんな当たり前の夢も叶えることができぬなどあってはならん!」

必死の訴えも幕府には届かず、農民たちの命は絶たれてしまいます。「当たり前の生活」を手に入れるため命をささげた勇気の物語を、今の福島に重ね、力いっぱい表現しました。

Qプラスリポート 福島の元気を発信 現代版組踊

池谷晃輝さん「息吹きの活動で被災地をまわったりしたので同じ県にいてもやれることはあるはずだっていう気持ちに変わってそれからずっとこの活動を続けてきたので最後に沖縄で福島の元気を伝えられたことがなにもよりもうれしいです」

斎藤あみさん「震災のこととか津波とかで福島がマイナスなイメージになってしまって。自分も元気がなかったんですけど(皆さんの)支えで私たちも元気になって今は私たちが元気を発信できるようにしようって」

観客「みなさん元気があって年寄りが元気もらった感じ」「天下一品だ。最後舞台のみさんに福島がんばれー!って言いたかった」「大変なこともあったんだけどそれを乗り越えようとしているところが感じられて、これからも応援していきたいと思います」

会場いっぱいに吹き荒れた福島の息吹き。子どもたちはこれからも歩みを重ねていきます。