2018年3月22日 18時41分

Qプラスリポート クラフトジン 老舗酒造所の若手研究者に密着

老舗の泡盛酒造所が新しい商品の開発に取り組んでいます。低迷する泡盛業界を盛り上げるきっかけになるのでしょうか?奮闘する若き研究者に密着です。

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那覇市首里にあるバーで行われた新商品のお披露目会。担当者からの話を真剣に聞きながら、その味を確かめます。

伊波「華やかな香りが広がります」

実はこのお酒、ただのジンではありません。泡盛を使用した新しいいお酒「クラフトジン」なんです!

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参加者「色んなジンがある中でおいしいなと感じました」「沖縄らしいフルーティーさがあってとても美味しいです。若い、特に女性は中々飲む方が少ないので、泡盛を好きになってもらうきっかけになったらいいなと思います」

泡盛の「クラフトジン」とはどういうお酒なのか?製造現場におじゃましました。

創業170年を迎える「瑞穂酒造」で今回「クラフトジン」の開発を手掛けたのは若手社員の仲里彬さん。製造の工程ですがお米を黒麹で仕込み、発酵させます。そして蒸留し、原料となるアルコールの完成です。ここまでは通常の泡盛の製造とほぼ変わりません。すると見慣れないモノが…

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瑞穂酒造・品質管理室 仲里彬さん「ジンには必ずこのジュニパーベリーの風味というのが必須の条件」

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一般的に「ジン」とはアルコール原料に「ジュニパーベリー」という実、そしてハーブや果実など「ボタニカル」を加えて蒸留することで生まれます。

ただ原料に明確な規定がなく、アレンジを利かせやすいため、近年、さまざまなジンが誕生し、去年は『ジン元年』とも呼ばれました。

作り手の個性を発揮しやすい点に注目した仲里さん。

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仲里さん「泡盛というのはアルコールの原料として大きな可能性を持っているスピリッツ。沖縄には様々な植物原料、ボタニカルがあること。その2つを組み合わせると世界に発信できるジンが作れるんじゃないかなと思い、開発しました」

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県産素材にこだわりボタニカル素材には西表島のピーチパインや月桃やシークヮサーなどを選び、発酵に必要な酵母は本部町八重岳の桜から発見された「さくら酵母」を使用。沖縄の特性を活かした商品と認められ、県の支援を受け(戦略的製品開発支援事業)産学官の連携のもと、泡盛の「クラフトジン」が完成しました

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それにしても創業170年の老舗メーカーが、どうして若手社員の仲里さんに開発を任せたのでしょうか?

瑞穂酒造・製造部 大城部長「泡盛の出荷量が年々下がってきている。その中で若い人たちのアルコール離れや様々なお酒が沖縄に入ってきたことが原因の一つ」

出荷量推移実は泡盛の出荷量は減少していて、2015年からは2万キロリットルを下回りました。

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大城さん「若い人の取り組みに関して否定するのではなく、それを活かす方法を検討していく。こういった新しい取り組みをやっていって、泡盛の需要につながっていけたら」

仲里さん「地ビールブームの栄枯盛衰がありますが、20年、30年先にも飲んでいただけるジンとして開発していきたい」

泡盛の「クラフトジン」は低迷する泡盛市場の起爆剤となるのか?若手技術者の挑戦はまだまだ始まったばかりです。

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