2018年2月9日 18時35分

Qプラスリポート 取り組み知って さくら猫〜命を考える〜

さて、今は空前のペットブーム。特にネコの人気が犬を上回ったという話題もありました。

こちらのネコ。公園で見つけた野良猫です。最近、そんな中の中に「耳にVの字のカットが入った猫」がいるのを知っていますか?

これ、人の手によってカットされたものですが、虐待などではありません。「さくら猫」と呼ばれるネコたち。そこには殺処分されるネコを減らしたいと活動する人の姿がありました。

小林恵美さん「出産時期になるとあたり前のように子猫がその辺でバタバタと死んでいく光景を見てこのままじゃどんどん増えるし…もうちょっと大きな活動をしないといけないなって思ったのがきっかけです」

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宜野湾市に住む小林恵美(こばやし・えみ)さん4年前から海沿いにある公園で野良猫の不幸な繁殖を防ぎ殺処分を減らそうというTNR活動を続けています。

TNRというのは「トラップ(Trap)」…野良猫を捕まえるそして「ニューター(Neuter)」…不妊手術を施す最後に「リターン(Return)」…もとに返すこの3つの単語の頭文字からつけられています。

耳先に入ったV字のカットが手術をした証です。カットされた耳が桜の花びらのように見えることからその猫は「さくら猫」と呼ばれます。

小林恵美さん「4年間でかかわった手術した頭数は300~400近くあると思うんですけど。残す所20匹いないくらいを手術したらだいたい海岸沿いは一応さくら猫でいっぱいになるかなと思っているんですけど」

この日は、公園で捕まえた野良猫に不妊手術を施すため動物病院に向かいます。

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4年も続く活動ですが、活動に区切りがつかない背景には生き物を飼うことへのモラルの低さがあるといいます。

小林恵美さん「捨てるのもそうだし、適正飼育がされていないっていうのも野良猫が多い理由の1つで。猫っていうのは、繁殖時期になったらあたり前のようにおなかに子どもをつくって帰ってくると思うし、それをまた外で産むじゃないですか。正しい飼育のしかたっていうのを飼い主さんには学んでいってほしいですね。でないとTNRをしても野良猫の数は減らないですね」

向かった先は、那覇市にある「みやざわ動物病院」去年2月に開業したばかりの病院ですが、1年で1000匹の野良猫を手術したといいます。

宮澤先生「これから大変なんだよな~」

小林恵美さん「本当ですよ、4月(=繁殖時期)」

宮澤先生「きょうは幸い妊娠しているのはいなかったけど」

小林恵美さん「いなかった、良かった」

宮澤先生「本当はこれベストじゃないけど、ベターな方法なんですが、さくら耳にして次世代をつくれませんよっていう形にして。良いことではないんですよ。ただ処分されてしまうよりは良いんじゃないかということでやっています」

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小林恵美さん「本来あんなことをしたくないですよね、猫、怯えていたし、やらなくていいんだったら、やらない方がいいし。いろんな人が考えないと、猫が好きな人も嫌いな人も、終わらない問題だと思っているんですよ」

こうした活動に自治体も賛同する動きが出ています。うるま市では動物愛護団体と共同で活動を行い5日間で173匹の野良猫に手術を施しました。

うるま市環境課喜屋武課長「猫の糞尿とかの被害が、相談とかですね苦情が多いもんですから。それを抑制するためには不妊手術によって、手術を施すことによって効果は出てくるのかなと思っています。効果としては今回だけでは厳しいと思うんですよ、これを継続していかなければ意味がないのかなと思っていますからこれは、今後も続けて生きたいと思うんですけど」

不妊手術の証の「さくら猫」、野良猫と人との共生の実現に向け一代限りの命への理解が求められています。

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