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「最大限配慮」の飛行再開に識者は

学校の上空を「最大限飛ばない」ことは事故以前からのルールです。それを再発防止策のように強調するということは、結局何も変わらないということに他なりません。こうした軍の姿勢に、専門家は警鐘を鳴らしています。

「これは、今後こうした事故が起きる可能性を十分秘めているということです」

日米関係に詳しい琉球大学の我部政明教授は、「人為的ミス」が原因とされる事故が繰り返されてきた経緯から、今飛行再開を許せば、事故が再発する恐れを指摘します。

我部教授は「『ヒューマンエラー』という点で今回の事故を片付けている以上、『ヒューマンエラー』が起こらないような措置を取ったのかどうかということになる。これまでの航空機の事件、事故というものを見ていると、必ずしもこの『ヒューマンエラー』はほとんど防止することが出来ていない。『最大限配慮』というのは、事故を起こしている人たちが決めることではないと。これから考えると、飛行の再開は、全く沖縄の海兵隊が、沖縄の人々の命をほとんど軽視しているということに他ならないと思う。それは日本政府も同じと思う」