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シリーズでお伝えしている「オキナワの選択」、きょうは沖縄1区です。前職3人が激突する激戦区の構図と闘いぶりです。

オキナワの選択沖縄1区

沖縄1区には、自民党前職の国場幸之助さん、共産党前職の赤嶺政賢さん、維新の会前職の下地幹郎さん、諸派新人の下地玲子さんの4人が立候補しています。

選挙戦は事実上、前職3人での激しい争いとなっています。

オキナワの選択沖縄1区

国場幸之助候補「南西地域は安全保障の最前線なんです。平和というものを安全というものをいかに守っていくのか。島しょ県としての経済を持続可能なものにしていくためにはどうしていくのか。これは難しい政治の経験と知恵、力量が必要です。それが出来るのは自民党と公明党しかおりません」

前回、選挙区で落選、比例区で当選した自民の国場さん。公明の推薦を受け、選挙区での当選を目指します。

選挙期間中は人気の高い小泉進次郎さんや大臣らが応援に駆け付け、政権政党の候補として、また若さをアピールして無党派層への浸透に力を入れています。

オキナワの選択沖縄1区

赤嶺政賢候補「オスプレイの墜落、普天間基地5年以内に返還すると約束したのは安倍首相ではありませんか。辺野古の新基地建設も違法な工事だらけではありませんか。こういった政府にノーの審判を突きつけるのが今度の総選挙です」

赤嶺さんは前回、名護市辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄」勢力の押し上げで、共産党候補として選挙区で議席を獲得。今回も選挙区での当選を目指します。

選挙戦では志位共産党委員長や翁長知事、城間那覇市長らの応援を受け、保守票の取り込みにも運動を広げています。

オキナワの選択沖縄1区

下地幹郎候補「出来ない政治をずっと続けてきた今の政治がこれから継続的にこの日本の中で必要だと思いますか。私は大胆な考え方を持った新しい政治がこの国には必要だと思います。無駄を省くという作業を出来る政党、小さい政府を作るのが私たち日本維新の会と希望の党と大村(愛知県)知事なんです」

下地さんは前回、選挙区で落選。比例区で当選となり、今回は希望の党の推薦も受け、選挙区からの当選を目指します。

恒例となった早朝の手振りや自転車での遊説。盟友の愛知県知事・大村秀章さんや元衆議院議員の亀井静香さんらの応援を得て、保守票の獲得に全力を挙げています。

オキナワの選択沖縄1区

一方、諸派新人の下地玲子さんは、北朝鮮危機への対応などを訴え、独自の選挙戦を展開しています。

選挙戦も最終盤。事実上の三つ巴の戦いを繰り広げる1区。各候補者とも支持固めに全力を挙げています。

国場幸之助候補「沖縄県と日本政府の間に深い溝、また高い壁というものがあると思います。私はそこに橋をかけていきたいと思っておりまして、もっともっと沖縄が優位性を伸ばしていける取り組みを一体となって作っていきたいと思っております」

赤嶺政賢候補「どんな政権が出来ても、辺野古推進の政権だと意味がないわけですね。オール沖縄の小選挙区での全員勝利、1区での赤嶺の勝利がですね、やっぱり激震をもたらすと思うんですね」

下地幹郎候補「やっぱりアメリカと交渉する、日本政府を説得する、そういうことの沖縄の出来る政治家を選ばなければ、結果はいつまでたっても変わらない。それをやる役割をやりたいんですよね」

ところが選挙戦中盤で保守系に変化が出ました。これまで国場さんを推薦してきた建設業界が、今回は維新の下地さんに推薦状を出したのです。

県建設業協会は保守系の集票の大きな機動力となるため、国場さんと下地さんの争いが一気に加速。保守系の地殻変動に赤嶺さん側も警戒感を募らせ、3候補の選挙戦は一段と熱を帯びて終盤へとなだれ込みます。

オキナワの選択 沖縄2区
オキナワの選択 沖縄3区
オキナワの選択 沖縄4区