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石西礁湖 ことしも5割白化か

2016年、大規模な白化現象の被害があった石垣島のサンゴ礁。白くなったサンゴの映像に大きなショックを受けました2016年に続き、海水温が高くなった今年、白化の被害の度合いが進んでいることがわかりました。

2016年、大規模な白化で7割のサンゴが死滅したとされる日本最大のサンゴ礁石西礁湖。9月5日QABのカメラが撮影した映像では、死滅したサンゴが海藻に覆われてまるで海の墓場の様になっているのが確認されました。

こちらは、2016年の大規模白化を生き抜いた巨大なテーブルサンゴ。何とか健全な色を保っていましたが、隣の枝サンゴはご覧の通り。専門家によると海域全体では2年連続で、全体の色が薄くなったり部分的に白くなったりと、多いところで約5割が白化したとみられています。

沖縄気象台によりますと、石垣島周辺の海水温は、今年も台風の接近が少なかったことから2016年に続いて平年より高く、サンゴが白化するとされる30度を超える日が続いたことがわかりました。

専門の琉球大学理学部中村崇准教授は「去年、やられた後に生き残った種類のサンゴが、ことしは白化が目立っていて、生き残ったやつの中でいうと、白いところは、5割くらいの群体(サンゴ)が白化している状態です。今年も昨年度と同じように、やはり台風がなかなか来ていない、水温が高めに推移しているということがあって、2年連続で厳しい状態になっている」と話していました。

環境省では、2017年も引き続き詳しい白化の状況を調べています。