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53年前の東京オリンピックで、全国をリレーした聖火が宿泊したことを記念する駅伝大会が名護市で開かれ、炎天下の中、選手たちが懸命にたすきをつなぎました!

おととい(3日)、名護市で行われた駅伝大会に集まったのは、健脚を誇る地元の9チーム、およそ60人のランナー!この大会は、全国を巡った53年前の東京オリンピックの聖火が、名護市に宿泊した感動を後世に伝えようと、毎年、開かれています。

参加した人「3年後の東京オリンピックに向けて、自分たちが出る訳ではないが走っていけたらと。」

コースは、名護市久志地区から嘉陽地区までの20.4キロ。6人の選手がたすきをつなぎます。この日の気温31度。厳しい暑さに加え、起伏の激しい〝やんばる路〟が、体力を奪います。そんな選手たちを支えるのが、沿道の声援!

沿道の人「(53年前に)先輩方々が聖火を持って、その伴奏で自分たちも走らせてもらった。東京オリンピックも決まってますよね。また気勢を上げていこうという気持ちで応援しています。」

レースは、地元の消防署員たちが、日々の訓練で鍛えたチームワークを発揮し、2位のチームにおよそ8分の差をつけて、見事、優勝しました!

優勝したチーム「僕はチームの中でも一番遅いんですけど、前の人たちがしっかりつないできてくれて、これだけの差があってだいぶリラックスして走ることができました。」

優勝したチーム「(53年前に)聖火が走ったというのはとてもうれしいことで、また次のオリンピックでも走ってほしいなと思います。」

聖火の宿泊をきっかけに始まった駅伝大会。地元にとっても大切な伝統です。

地元の人「地域の人が支えて選手の皆さんをもてなすという気持ちでやっています。これからもずっと続けていきたいなと続けていってもらいたいなと思います。」

大会後には、当時使われたトーチで聖火台に火が灯され、3年後の聖火の再来に期待を込めていました。

名護市久志支部体育協会・比嘉達也会長「(聖火が)宿泊したねという一過性のお祝いではなく、それを私たち後輩に次の世代につなげていこうと。未来につなげて地域のつながりとか絆を強くしようと。その先輩方の思いを、自分たちはまた次の世代に伝えたい。」