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こちらをご覧ください。那覇市の新都心地区です。こちらにショッピングセンター、県立博物館・美術館、またモノレールおもろまち駅と、人が多く集まるエリアです。これらの施設をつなぐように隣接するのが「水の道公園」です。今、この公園からユニークなプロジェクトが始まっています。比嘉夏希さんのリポートです。

比嘉夏希記者「スポーツを楽しむ人など、多くの人が行き交う金曜夜の那覇新都心。このあたりでピクニックを楽しむ大人たちがいるという情報を聞きました。果たして本当なのでしょうか?」

先週金曜日、那覇市新都心の水の道公園を歩いていると…

比嘉記者「なんか大人たちが集まってますねー」

ピクニックのイメージとは異なりますが、飲み物を片手に会話を弾ませる大人たち。皆さん、なんだかすごく楽しそうです。

参加者「楽しんでまーす。もう本当に素晴らしい企画です。感動しています」

Qプラスリポート 大人のための“夜のピクニック”

実は、これこそが「夜のピクニック」、通称「夜ピク」。それにしてもどうして都会の真ん中で、屋外で、大人たちが集まるようになったのでしょうか。その発起人に聞きました。

Qプラスリポート 大人のための“夜のピクニック”

添石さん「ここで賑わいを持たせたいという事でまずは大人が夜のピクニックを楽しもうというところから始めて『かっこよく、おしゃれに』。まずこの通りに賑わいを持たせたいというところから始めました」

Qプラスリポート 大人のための“夜のピクニック”

主要の施設に隣接するにも関わらず、人の往来が少ない水の道公園の活性化のため、「まずは自分たちで公園を使ってみようと」去年6月に始った「夜ピク」。新都心通り会の会員を中心に、新都心で働く人や事業を営む人、住む人の口コミで参加者は次第に増え…この日はその噂を聞きつけてやってきたこの方も見つけました!

Qプラスリポート 大人のための“夜のピクニック”

城間那覇市長「新都心という街は昔からないだけに、コミュニティをいかにつくるかというのは非常にアイディアが必要だと思っていました。工夫を凝らして一緒に頑張ろうという機運が高まってることに感謝したい」

Qプラスリポート 大人のための“夜のピクニック”

もちろん、この公園を管理する那覇市も住民からのアイディアを積極的に後押し。今や行政を巻き込んでの取り組みとなっています。

参加者(那覇市の職員)「市民の方と行政がふれあいながら歩み寄ることによってより良いサービスもできると思います」参加者「口コミなんですよ、基本的には。楽しい人がどんどん口コミで呼んできて輪が広がっていく」参加者「気を遣わないでみんな楽しく受け入れるところがとってもいい」

この日はなんと音楽ライブやフラダンス、そしてプロジェクションマッピングまで!「夜ピク」を更に盛り上げるこれらのアトラクションも、すべて有志の皆さんによる「持ち寄り」スタイル。夜のピクニックを楽しむのには十分な内容ですが、実はそこには単なる大人の娯楽ではない、狙いもありました。

Qプラスリポート 大人のための“夜のピクニック”

添石さん「一番大きな理由のひとつ、これからキャンプキンザーや普天間基地が返還されると思います。新都心のような新しい街が作られる。どんなに行政主導で整備されても、最後に賑わいをつくるのはそこにいる人たちだと思います。決して行政を批判してはいけないし、やはり地域にいる住民でこの街をどうやって作るのかというのが一つの狙いでもあります」

Qプラスリポート 大人のための“夜のピクニック”

オシャレに、楽しく、街の未来のためのコミュニティづくり。新しい街、新都心ならではのアイディアと取り組みはまだまだ広がりそうです。

『夜ピクさいこー!』