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県公文書館が沖縄戦当時の資料公開

貴重な沖縄戦の歴史資料に光があたります。

沖縄戦の戦闘時の様子などを記した当時のアメリカ軍の文書が、3月30日、南風原町の県公文書館で報道陣に公開されました。「極秘」と記された報告書。1945年6月、アメリカ軍が捕虜にした旧日本軍の兵士に尋問した時の様子が記されています。

捕まった兵士は、軍の上層部から「アメリカ軍の戦車を破壊すれば、食べ物やチョコレートが手に入る」と言われたものの、「(兵士の)多くは戦車を恐れ、洞窟に隠れている」などと、当時、戦意を喪失していた日本軍の様子が語られています。

このほか、公開された資料には上陸地点を決めるための航空写真によるスパイ活動の報告書など、文書は58万4000枚に及びます。

公文書館の仲本和彦さんは「事実と事実を突き合わせて(沖縄戦当時の)真実に迫っていくという検証が必要になると思う」と話しました。

これら文書は、31日から県公文書館で一般公開される予定です。