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米軍基地跡地から約2500年前の東北の土器発見

区画整理が進む、北谷町伊平のアメリカ軍基地の跡地。この場所から歴史ロマンをくすぐる大発見がありました。

現場で大矢記者は「北谷町教育委員会に保管されているのが、こちらの土器の一部です。重さ約20グラム、手のひらサイズの本当に小さな欠片なのですが、そこには歴史のロマンがたくさん詰まっていることが分かりました」と伝えました。

縦横約5センチのこの破片について、北谷町教育委員会は、約2500年前の縄文時代晩期、東北地方を中心に広まっていた土器の可能性が高いと発表しました。これは大洞系土器と呼ばれるもので、破片は、器の台座となるこの部分にあたるとみられます。

この発見について北谷町教育委員会社会教育課文化係山城安生主任主事は「まさか東日本の土器が沖縄で出るとは思ってもいなかったので、とてもビックリしました」と話しました。

破片は、2009年から行われた基地の返還跡地での発掘調査の中で、11世紀から15世紀ごろの地層から見つかったということです。大洞系土器の県内での発見は初めてです。

北谷町教育委員会社会教育課文化係山城安生主任主事は「日常的な使われ方か、もしくは祭祀的なものに使われた可能性もある。この土器がどういう経路で沖縄まで来たのか。そういうこと、いろんな研究して行かなければならないことがあるんですけれども、調べていきたいと思います」と話しました。