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オスプレイ機体の一部を解体回収へ

名護市安部でアメリカ軍のオスプレイが大破した事故から3日。12月16日、現場ではアメリカ軍が機体の解体を始めました。

金城美優記者は現場で「尾翼が倒されました。後ろから押され、前から引かれるかたちで尾翼が解体されました」と伝えました。

午後1時15分ごろ浅瀬に残されたままだった機体の尾翼の解体が始まり、機体の破片はアメリカ軍のゴムボートで運ばれました。また、操縦席の部分には浮きが取り付けられました。16日以降の満潮時刻にあわせ、回収されるとみられます。現場では海上保安庁も捜査を行う意向ですが、アメリカ側からの回答は未だないということです。

また、周辺自治体では抗議の声が広がっています。オスプレイの訓練が激化する宜野座村では議会がアメリカ軍機の事故があるたびに再発防止や原因究明を求めても、一向に改善されていないとして、オスプレイの即時撤去を求める決議を全会一致で可決しました。また、名護市議会でも、同様の決議が可決されています。

一方、日米両政府がこうした声を真剣に受け止めているかは不信感は高まっています。在沖アメリカ軍のトップ、ニコルソン四軍調整官は「パイロットは、県民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」と安慶田副知事に対して述べたとされます。これについて、ニコルソン氏と面談した若宮防衛副大臣が、「県民の気持ちに寄り添って対応を」と伝えたということです。

若宮健嗣防衛副大臣は東京へ戻る前の那覇空港での会見で「ニコルソン中将は、分かった。よく理解した、ということで、今までもそうしているつもりではあったけれども、今後ともさらにそういったところを十分に配慮してまいりたいと」と話しました。

一方、若宮副大臣自身は、この発言に続いてオスプレイは「安全保障上必要」と述べ、配備撤回を求める県民との意識の差を感じさせました。