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今月8日から公開される話題の映画があります。それがこちら。映画「沖縄を変えた男です」豊見城高校や、沖縄水産を率いて甲子園に春夏通算18度出場し、90年と91年には2年連続で沖縄水産を準優勝に導いた栽弘義監督が主人公の映画です。

きょうは、この映画の原作本を書いた作家と当時のエースに話を聞き、映画の魅力をお伝えします。

Q+リポート 公開直前 映画「沖縄を変えた男」

沖縄の高校野球の歴史を変えた男栽弘義(65)。沖縄水産などを率いて甲子園春夏通算29勝を成し遂げ、今に続く沖縄の高校野球の礎を築いた。

その裁監督の映画が今月公開される。

高校野球への情熱に人生を捧げた栽監督のあまりにも過激な指導方法などを描いたこの映画の原作は2012年に刊行された映画と同じタイトルの本だ。原作者は松永多佳倫(タカリン)さん。

あまりに赤裸々に描いた栽監督の姿は当時、批判も含め、大きな反響を呼んだ。

Q+リポート 公開直前 映画「沖縄を変えた男」

松永多佳倫さん「私も野球をやっていたんですけれども、全国で野球の取材をする中でやっぱりどこかで栽先生の話しが出てきて。これは栽先生が面白いじゃないかと、魅了されて。取材すればするほど、どんどん孤独になっていく栽先生の姿が浮かび上がってきて、どれだけ血と涙を流してああいう成績を残されたのかと思ってきちんと評価しなければならないと思って私はやらせてもらいました」

沖縄の球児が甲子園で優勝する。いつしかその日は「沖縄の戦後が終わる日」とも言われた。その夢に向かうために生徒を徹底的にしごき抜く姿は「鬼」とまで表現された。

鬼気迫る演技で栽監督を演じたのはお笑い芸人のゴリさん。

Q+リポート 公開直前 映画「沖縄を変えた男」

松永多佳倫さん「(Qどうでした?”ゴリ裁監督”は?)いやもう、正直どうなんだろうと思ったんですけど栽先生にしか見えなくなりましたね」

映画ではケガを負いながらも投げ続けるエース大田が登場する。モデルとなったのは沖縄水産で91年、甲子園2度目の準優勝の時のエース大野倫さんだ。

大野倫さん「率直に言ってここまでリアルにやるかというのが(映画の)第一印象です。本当に瓜二つというか。腕の毛深さもそうでしたし(笑)全然、ゴリさんとういうイメージではなくて、栽弘義というイメージで、ずっと映画に、本当に見入っていまいしたね。」

松永多佳倫さん「実際、栽先生を知らない少年たちもいると思うのでやっぱり偉大な先人がどういう野球をやってきたのかというのをスクリーンのシーンだけを観るんじゃなくて、何を持ってノックひとつ、いろんなことをやるにしても、そこを読み取って欲しいというのはありますね」

映画のラストシーンは、野球に人生を捧げた栽監督の思いが凝縮された場面で終わる。

Q+リポート 公開直前 映画「沖縄を変えた男」

大野倫さん「あの〜やはり最後の・・・・これ言っていいんですかね。それで全部まとまったんですよ。最後のシーンでね。当時は本当に理不尽な鬼以上の鬼というそういう印象でしたけど、今はこの映画を観てですねやはり人間栽弘義というのを感じましたね」

松永さんは、次回は「沖縄の世界チャンピオン」を描きたいと意欲を語る。映画は今度の土曜日、8日公開です。