※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

中川「楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いします。きょうは「宜野湾沖の昼と夜」です。」

長田「今回は、沖縄本島の宜野湾沖に潜ってきました。」

中川「昼と夜とでは海の中はどう違うのか楽しみです。それではご覧ください。」

楽園の海 宜野湾沖の昼と夜01

長田「宜野湾マリーナから出港します。」

中川「なんだか雰囲気の良いマリーナですね。」

長田「船を走らせる事なんと5分。マリーナ沖約1km。人気ポイント「コーラルガーデン」にエントリーします。」

中川「いよいよ海の中へですね。」

長田「名前の通り、色とりどりのさサンゴ礁が広がっていました。」

中川「サンゴがこんなにいっぱい。キレイ…」

長田「サンゴの周りをデバスズメダイも気持ちよさそうに中層を泳いでます。」

中川「たくさん泳いでいますね。」

長田「はい。ここの特徴は、ソフトコーラルとハードコーラルが一緒に群生している事なんですよね。」

中川「岩肌が見えなくらい、サンゴが密集しています。」

楽園の海 宜野湾沖の昼と夜02

長田「見どころは直径1m〜2mサイズのテーブルサンゴがたくさんある事なんです。」

中川「うわー!形もキレイで凄いですね!」

長田「ここ最近、ようやく沖縄本島の各地でも見られるようになりましたが、ここのポイントもサンゴにとって適した環境が揃っているようです。」

中川「本島でもこんなにキレイなサンゴが見れるんですね。」

長田「そうなんですよね。ピンク色のハナヤサイサンゴには、メガネゴンベの子供の姿が。生きたサンゴにしか住み着かない魚なんです。」

中川「サンゴは豊富なこのポイントは、メガネゴンベにとってはまさに天国のような場所なんでしょうね。」

長田「そうですね。そして、夕暮れ時が暗くなるのを待ってからナイトダイビング開始です。」

中川「夜の海の中はどういった光景が広がっているんでしょう。」

楽園の海 宜野湾沖の昼と夜03

長田「早速、寝ぼけながら泳ぐハリセンボンに遭遇しました。」

中川「本当に眠そうですね。なんだかライトがまぶしそう。」

長田「岩陰では、チョウチョウコショダイが身を潜めていました。撮影をしていたら急にウミヘビが出てきたんです。」

中川「うわっ!びっくりー!思わず身を引いてしまいそう。」

長田「昼間はめったに見かけなくなったホラガイも、夜は活動的に動いて食事します。この時はアオヒトデを食べていました。ホラガイの食事に見入っていると、またまたウミヘビが。」

中川「このウミヘビ、長田さんのこと好きなんですかね?」

長田「この日は、かなりウミヘビに付きまとわれました。そして…」

中川「小さいピンク色のものが見えてきましたね。」

楽園の海 宜野湾沖の昼と夜04

長田「午後10時10分。直径1m以上もあるテーブルサンゴが産卵をし始めました。」

中川「本島でも順調に出産しているんですね。」

長田「水深4mほどと浅く、うねりがあって撮影が大変でしたが、何度見ても感動できる光景です。」

中川「本当にそうですね。キレイです。」

長田「この大きさのサンゴだと15分ほど卵を出し続けます。うねりの影響で卵が右往左往していますが、しっかりと水面へ浮いていきます。」

中川「水面に浮いてしっかり受精してくれるといいですね。」

楽園の海 宜野湾沖の昼と夜05

長田「今年は5月に石垣でも産卵に立ち会っていますし、無事、2ヶ月続けて素晴らしい光景を見ることができました。」

中川「サンゴの産卵はいつ見ても素敵です。」

長田「この日は南西の風が吹いていたので、北谷や嘉手納、読谷へ受精した卵が流れていったと思われます。」

中川「また読谷や嘉手納といったところで、テーブルサンゴが群生する日も近いかもしれませんね。」

長田「そうですね。」

中川「今日はありがとうございました。以上楽園の海でした。」