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北谷町の私有地でダイオキシン汚染が発覚した問題で、沖縄防衛局は31日初めて地元説明会を開きましたが呼ばれたのは一部の区民だけ。説明された内容に、住民からは「納得いかない」との声が相次ぎました。

説明会は市議会議員などもしめ出しマスコミも冒頭のみの撮影とされたため住民からは「全部公開してほしい」という意見が出ましたが、防衛局は認めませんでした。

この問題は北谷町上勢区の返還軍用地から廃棄物が見つかり、地中を調べたところ環境基準の1.8倍のダイオキシンが検出されたものです。

廃棄物が見つかってからすでに5年近くが経過している上、防衛局が調査していたことも、その結果、ダイオキシン汚染が発覚していたことも住民たちは新聞報道で初めて知りました。

また31日の説明会でも防衛局は土壌の調査報告書を開示せずに、「汚染の拡大や健康被害のリスクはない」などと説明したため、住民たちの不信感は高まっていました。

住民のひとりは「(Q聞いて納得されましたか?)全然納得していません」他の住民は「資料を見て、不安がさらに多くなった、大きくなった感じがあって」と話します。

また中には、自分の土地からも廃棄物が出てきたと証言する人もいました。「タイヤとか、あんなのは出てきた。物凄く出てきた。過去に米軍がどんなことをしたのか、考えたら、普通の廃棄物では片づけられないかなという思いがしている」と話しています。

防衛局では今後、土地の使用履歴などを調べるほか、ひとまず、隣接する5つの住宅で地表50センチだけ掘って調べることにしています。