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認知症で徘徊し、行方不明になったお年寄りを捜索する模擬訓練が沖縄市で行われました。これは、認知症行方不明者の問題に取り組むNPOが主催したものです。

参加者は、お年寄りの名前や行方不明になった時の服装をもとに聞き込みをしながら、コンビニや公衆トイレを探しますが、なかなか見つかりません。およそ30分後、公園で女性を発見し、声をかけます。

訓練に参加した女性は「自分も新聞配達してるもんだから常にお年寄りには声かけて。41半年ぐらい前にも1回こんな感じで自宅がわからないということでおばあちゃんいたんですよね」「とりあえず声かけ。お年寄りとかには挨拶がてら声かけるようにしようということ」と話していました。

自身も4年間行方不明の母親を探している沖縄ハンズオンの安慶名達也さんは、高齢者が行方不明になってしまった時、捜索の効果的なノウハウが、家族にも行政にもないと指摘します。

安慶名さんは「各機関、特に警察消防の皆さんが情報をどんどん市民に広げていけるようなシステムづくりが待ったなしの状況だと思います」と話します。

沖縄ハンズオンによりますと、県内で認知症が原因で、行方がわからなくなっている人は94人に上るということです。