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辺野古・本体工事着手

29日早朝のシュワブゲート前は新基地建設に反対する人たちが資材搬入に抗議し騒然としました。

政府は名護市辺野古への移設に向け本体工事に着手しました。新基地建設を巡り、翁長知事と政府の対立が激しさを増しています。

名護市辺野古のアメリカ軍キャンプシュワブの陸上部分では、午前8時ごろから重機が動き始め、埋め立て工事に関連する作業が始まりました。

海上では、基地建設に反対する人たちがカヌーに乗り、作業再開に抗議。一方、基地のゲート前には工事資材を積んだトラックが中に入るのを止めようと夜明け前から多くの市民が集まり、警察官ともみ合いになりました。

ゲート前で抗議している人たちは「悲しいです。悔しいです。未来が壊れるようなことはしてほしくないです」「国と県との約束を無視して始めたのであれば許されないこと」と話します。

埋め立て承認の効力が停止された直後の作業再開という国側の強行姿勢に対し、県内では批判が高まっています。

翁長知事は臨時会見を開き「法律的に判断が示されないまま工事が強行されたことに、激しい憤りを禁じ得ません。政府は『沖縄の人々の気持ちに寄り添う』と言っているが、本件を巡る一連の行動から、そのような意思は微塵も感じられない」と政府の対応を厳しい言葉で批判しました。

県民からは「(政府の)やり方はまずいです」、「沖縄はみじめな島だなあと」と話し、別の女性は辺野古の工事再開について「大変腹立たしいです」と話していました。

中谷防衛大臣は「沖縄県ともう20年になるが、協議をしながら一つ一つ進めてきた。埋め立てを進めて1日も早く、代替施設の完成、飛行場の返還に向けて取り組んでいきたい」と述べました。