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では、この1カ月間、週に1度のペースで行われた集中協議を振り返ります。

事態が突然動いたのは、先月4日だった。

菅官房長官は会見を開き「8月10日月曜日から、9月9日水曜日までの間、工事を一時中断し」と発表。翁長知事も会見し「話し合いで、解決の糸口が探れるのであれば、そのための努力は惜しまない」と述べました。

そして迎えた、第1回集中協議当日…。

草柳記者が上空から「墜落したと思われるヘリコプターの残骸が確認できます」とリポートしました。翁長知事は協議会の冒頭で「基地のそばに住んでいると大変なことがございますので」と菅長官に伝えました。

協議はその後も、ほぼ週1回のペースで4回行われた。翁長知事は「個別に歩み寄りはなかった。魂の飢餓感という言葉使っているが、やっぱり心に空白が出来ている。沖縄と日本の安全保障。合理的、理性的に話し合うのは難しいのではないかと」と話します。

安慶田副知事は「辺野古移設に関しては県と国はスタンスが違うから、これはここのレベルで話し合うものではなくて、やっぱり政治的レベルですから」と述べます。

政府にとって集中協議期間は、冷却期間に過ぎないのか。着地点が見出せないまま、時間だけが過ぎていく。

4回目の協議後、翁長知事は「普天間の危険性除去についての考え方は双方で違いがあるので、それはそういうことで。というような話でありましたから」と言い、菅官房長官も「両者の間で普天間飛行場の危険除去と運用停止、ここについては一致した。ただこの方法については著しく距離がある」と述べていました。

県民の心情を「魂の飢餓感」と表現した翁長知事。その思いが政府に伝わらぬまま、協議は最終日を迎えた。