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第1回・集中協議

12日、翁長知事と菅官房長官との初めての集中協議が行われました。辺野古への基地建設が唯一の選択肢とする政府と辺野古は絶対に認められない県側の協議は、お互い慎重に言葉を選んだ冒頭部分のみ公開され、1時間あまり行われました。

菅官房長官「是非静かな雰囲気の中で、忌憚のない協議をさせて頂いて理解深めることが出来れば。そういう思いで、1回目の協議を持つために伺いました」翁長知事「1か月間、議論が出来る事は大変ありがたいことですので宜しくお願いします」

また翁長知事は、12日午後発生したアメリカ軍所属ヘリの過重な基地負担が県民の命を危険に直結している現状を訴えました。菅官房長官は「事故は極めて遺憾であって、米側に対して迅速な情報提供と、原因究明、そして再発防止策を政府として強く申し上げようと」と述べました。

翁長知事は11日夜、具体的な話に入る前に、政府と沖縄との心の距離を埋める必要があるとしていました。しかし11日の事故を受けて、いつどこに墜落するか分からない軍用機の危険な実態を菅長官に直接突き付け、辺野古への基地建設も受け入れとないと迫りました。

一方の菅官房長官は、政府がアピールしたい、沖縄の基地負担軽減策に関する視察を幾つもこなしてから集中協議に臨みましたが、実際に起きた墜落事故を前に、それでも危険な基地を県内に移設する方針を変えないのか、今後の集中協議に重い課題を背負いました。