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沖縄地方では7月20日からきょう未明にかけて、広い範囲で激しい雨が降り、降り続いた雨によって県内各地では土砂災害が発生一時、8カ所で道路が通行止めになるなど生活に大きな影響を与えています。

20日、各地で雷を伴った激しい雨が降り、午後5時過ぎには本島北部や南部で土砂災害警報が出されました。このうちもっとも激しく雨が降った東村では、21日の午前零時までの24時間雨量が255.5ミリと7月の観測史上1位を記録しました。

また、久米島町北原でも237ミリを記録するなど、各地で大雨となりました。ヘリから映像を撮影した嶺井カメラマンは「東村平良の上空です。崩れ落ちた土砂が道路を完全に塞ぎ海が真っ赤に染まっています。」とリポート。

東村平良の現場に入った上間記者は「東村平良にある集落です。本来ですとあちらの中心地からこの国道を使って入ることができますが、現在通行止めのため、あの山を越えてしか入ることしかできません。」とリポートしました。

また、東村や名護市にまたがる国道331号で土砂崩れが発生。通行止めとなり、東村平良の伊是名集落が、一時孤立状態となりました。集落の住民は「ずっとおうちにいました。すごい雨だったので」「夕方7時ごろですかね。見たら土砂崩れ見えたので」(頻繁に土砂崩れするんですか?)いえ初めてだと思います」と話し、また、別の住民は「こっちもあっちもつぶれているので今回はどこにも行けないって感じですね」また、集落のお年寄りは「停電も8時ごろ。テレビも見えないし、ラジオも聞こえないし電話も通じないし本当に不安な気持ちでいっぱいでした」と話していました。

この雨で、停電も発生し、20日午後8時半過ぎには、東村を中心に最大で700世帯が停電しました。南風原町の現場でリポートした知念記者は「普段通行量が多いこの町道はアスファルトが陥没し、ガードレールが流れ落ちています」と様子を伝えました。

南風原町大名では道路が陥没。通行止めになりました。また、同じく南風原町の兼城では、アパートの裏手で土砂崩れが発生し、18世帯54人が避難しました。

各地の警報は、21日の午後2時前には、すべて解除されましたが、一部地域では雨が続いていることから、沖縄気象台では、引き続き土砂災害への注意を呼びかけています。