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来月14日の衆議院選挙はいよいよあす、公示日を迎えます。各選挙区ではすでに事実上の選挙戦が始まっています。各予定候補者の訴えを聞きました。那覇市、そして久米島などの周辺離島を含む1区は、前職2人と元職の三つ巴の構図となる見通しです。

自民・前 国場幸之助氏(41)「沖縄の民意、そして尊厳、そして県民の自己決定権を強く求める心、私はその声というものをしっかりと与党の中で政府に対して信念を持って伝えてまいります。」

自民党公認で2期目を目指す國場さん。先週の事務所開きでは、選挙協力を求める公明党の推薦がいち早く決まったとの報告を受けました。そして今回、唯一の共産党の公認候補で6期目を目指す赤嶺さん。翁長新知事を誕生させた勢力の支援を受け、議席を取り戻すと訴えています。

共産・前 赤嶺政賢氏(66)「あの県知事選挙以降、沖縄が変わった。我々が勝つことが翁長県知事誕生の意義をますます大きくさせていくと思います。」

一方、維新の党の公認を受け国政復帰を目指す下地さんは、知事選で県民の民意は示されたと、辺野古への基地建設の「中止・撤回」を掲げています。

維新・元 下地幹郎氏(53)「普天間基地の辺野古移設政策については中止撤回。ということを東京において私が申し上げていく。沖縄の空気をワシントンに伝えていく」

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続いて、宜野湾市や浦添市など中部の市町村を選挙区とする2区。保革の前職2人による一騎打ちの公算です。自民党公認で2期目を目指す宮﨑さんの事務所開きには、佐喜眞宜野湾市長らが顔をそろえ、普天間基地の危険性除去の重要性を訴えました。

自民・前 宮﨑政久氏(49)「普天間飛行場の周辺には30万人を超える市民県民が暮らしています。命どぅ宝を片時も忘れることなく政治行動を続けてまいりたい」

社民党公認の照屋さんは、翁長新知事を国政でも支えると、4区全てでの議席奪還を訴えます。

社民・前 照屋寛徳氏(69)「翁長新知事を国政の場でしっかり支えて。ウチナーうまんちゅの建白書実現の精神で頑張って参ります」

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沖縄市や名護市など本島中北部を選挙区とする3区。与野党の前職による一騎打ちの見通しです。自民党公認の比嘉さんの事務所開きにも公明党の議員らが顔をそろえ、争点は基地問題だけではないと、国とのパイプを強調した経済振興を訴えました。

自民・前 比嘉奈津美氏(56)「今新しい知事が誕生します今度。国とのパイプはどうなるんでしょうか。我々自公政権とのパイプ、これが切れます。是非私に働かせてくださいと」

生活の党公認の玉城さんは、辺野古移設反対の民意を国政に届けると安倍政権や自民党との対決姿勢を鮮明にしています。

生活・前 玉城デニー氏(55)「安倍政権に追随するように国に従っていった自民党の国会議員の面々イデオロギーよりアイデンティティ。ウチナンチュの誇りはもちろん。国民の誇りをしっかりと問いかけていく衆議院選挙になる」

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そして本島南部と宮古、石垣などの離島を選挙区とする4区。こちらは前職と新人2人の一騎打ちとなる公算です。自民党公認で4選を目指す西銘さんは、南部の市町村長らと街頭に立ち、地域課題の解決に取り組むと訴えました。

自民・前 西銘恒三郎氏(60)「行動力、交渉力、実現力は誰にも負けません。地域のために全力で頑張ってまいります」

一方、無所属新人の仲里さんは、自民党国会議員の公約破りは許されないと、公約の重要性を強調しました。

無所属・新 仲里利信氏(77)「私は嘘をつきません。公約も破るようなことは一切ありません。そして辺野古も絶対に造らせません。そしてTPPもこれも断固として私は排除します」

また、民主党県連はこれまでに全ての選挙区での独自候補の擁立を見送り、2区と3区では、照屋さんと玉城さんの支持を決めています。県内でも自公体制で臨む構えの政権与党と、翁長新知事を誕生させた勢力が激しくぶつかり合う今回の衆議院選挙。再び全国の注目を集めそうです。