2014年11月6日 18時40分

Q+スポーツ部 糸満、中商の熱闘秘話

Q+スポーツ部 糸満、中商の熱闘秘話

来年春のセンバツをかけ、九州高校野球大会に挑んだ中部商業・糸満の両校。熱戦の舞台裏には、それぞれにこの大会にかける思いがありました

準優勝を果たし、来年のセンバツを確実にした糸満の活躍で沸いた秋の九州高校野球大会。選手たちの戦いの裏にはそれぞれのドラマがありました。

怒涛の快進撃で準優勝を果たした沖縄第2代表・糸満。チームを牽引したのは、県大会で.695の高打率を残した大城龍生。

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九州大会でも決勝までの4試合で15打数8安打(.533)5打点の大活躍。ベスト4のかかった準々決勝では、延長11回に勝ち越しの2点タイムリー。この絶好調の裏には、大城のバッティングにかける思いが。

大城龍生外野手「ピッチャーでチームに貢献できない分、野手に専念して守備やバッティングなど集中して練習をしています」

今大会、3番・センターで活躍した大城。実は高校入学時はピッチャー。しかし、去年の冬に足を怪我してからピッチングの感覚が戻らず。上原監督から、この秋はマウンドを仲間に託し、野手に集中するよう提案されました。

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大城龍生外野手「ピッチャーの時には素振りなどあまりしていなくて、シャドーなどだったんですけど。(野手の)みんながこれまで素振りをしてきた量と全く違うので、少しでも近づけるように自分の中で努力してきました」

大会期間中も、エースの金城乃亜の横で、大城は黙々とバットを振り続けていました。

自分の役割を果たそうと奮闘したのは大城だけではありません。軽快な守備でチームを支えたのが2番・セカンドの岡田樹。その機敏な動きからは想像できませんが、大会1週間前の練習試合で、全治3週間の肉離れを起こし、大会期間中の練習では走ることもままならない岡田の姿がありました。

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しかし、試合では−。岡田は気持ちで走っていました。

岡田樹二塁手「持ち味は足なので、そこを生かさないと試合に勝てないと思うので。試合中は足の痛みを忘れてしっかりプレーすることができました」

センバツを目指し、選手一人一人が気持ちをぶつけた糸満。優勝こそならなかったものの、県大会ノーシードから勝ち上がった自信を胸に、さらなるレベルアップを図りながら、春の吉報を待ちます。

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大城龍生外野手「次の甲子園にむけて冬場のトレーニングを積んで頑張っていきたいと思います」

岡田樹二塁手「これで満足することなく、センバツでもしっかり上を目指し、まずは1勝目指して頑張りたいと思います」

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一方、九州大会初戦を劇的な延長逆転サヨナラで勝利するなど、沖縄第1代表の意地を見せた中部商業。その勝利への執念の裏には、選手たちのある思いがありました。

宮里柊麻三塁手「監督も監督として甲子園に行ったことがないので、みんなで連れていきたいです」

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中部商業の監督3年目となる宮城隼人監督。積極手に選手の輪の中に入るなど、日頃から一体感を大切にしていて、選手たちからも厚い信頼を得ています。

前田敬太投手「近い関係というか、監督自身が選手みたいな感じで、何でも言いやすい。チームの目標としては優勝で、それで結果的に監督の胴上げという形を目標としていました」

宮城監督を甲子園へ。センバツへの必要条件と言われるベスト4をめざし、挑んだ準々決勝。

しかし、エース・前田敬太が九州学院打線につかまり6失点。初戦で7点を奪った期待の打線も沈黙し、散発4安打に抑えられ、完敗。春への思いは届かず、中部商業の九州大会は幕をとじます。

大会1週間後、中部商業−。

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前田敬太投手「負けた悔しさがあるので、去年のトレーニングよりも強い気持ちで迎えることができています」

春のセンバツは厳しくなった中部商業、しかしこの結果は「悔しさ」という力を与えてくれていました。

前田敬太投手「夏に向けて今よりももっと高いレベルを意識して、チーム全員で切磋琢磨して頑張っていきたいです」

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中部商業ナインの野球ノート、そこには、次なる甲子園への挑戦、夏への思いが記されていました。

中部商業は結果的には残念でしたが、今回の九州大会で得た経験は両校ともに大きなものになったのではないかと思います。

さて、糸満にとっては楽しみな春の吉報、センバツ高校野球大会の選考委員会は来年1月23日に予定されています。