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こんばんは、スポーツです。県高校野球秋季大会は来年春のセンバツへと続く九州大会の出場権をかけベスト4が激突。代表2校、そして秋の優勝校が決まりました。

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あと1勝で、九州大会。代表・2校をかけた準決勝。秋のベスト4は何と20年ぶり、首里の大黒柱は身長165センチの小柄なエース・中真慶大。これまで4試合、すべて一人で投げ抜いてきました。しかし、その小さなエースが初回からつかまります。ここまで打率.733の絶好調男、糸満3番・大城龍生(りゅうき)にタイムリーを浴びるなどいきなりの3失点。

さらに糸満の機動力野球を止められず。5回までに6個の盗塁を許すなど、試合は糸満のペースで進みます。それでも、中真は粘りの投球を続け、味方の反撃を待ちます。

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そして3点差で迎えた9回ウラ。首里・先頭の5番・田上敦大(たがみあつひろ)!さらに6番・上原奨平!諦めない首里打線が土壇場で連打!1点を返し、その差2点。

2アウトランナー2塁で打席には、9番・中真。ここで糸満は、先発の金城乃亜がサードから再びマウンドへ。1枚目の九州切符は糸満の手に!快進撃を見せた首里の秋は、次の春へとつながります。

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首里 中真慶大投手「あと一歩のところで勝てなかったので、春はもっと上に上がれるようにしたいです。」

続く準決勝第2試合。これまで4試合の成績を比較すると美里工業有利に見えるこのゲーム。その美里工業に立ち向かったのは中部商業、身長183㎝の大型右腕・前田敬太。前田は立ち上がりから角度のあるストレートで真っ向勝負。得点を許しません。さらに打っても2安打3打点、投打でチームを引っ張ります。

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しかし、6対0とリードし迎えた7回ウラ、美里工業・8番、久田真輝(マキト)にタイムリーを浴びると、点差こそまだあるものの、空気が変わりはじめます。ここで、女房役のキャプテン・根保飛翼(ねほつばさ)が前田に声をかけます。

中部商業 前田敬太投手「キャッチャーの根保からは、「笑顔」「笑え」って声かけられて自分も固くなっていると確認できたので。」

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仲間の声で冷静さを取り戻したエースが最大のピンチをしのぎます。数字やデータではない、気持ちで勝利を引き寄せた中部商業が九州大会進出です。

そして秋の頂点をかけた決勝戦。試合は、中部商業1点リードで迎えた5回表。1アウトランナー1塁3塁で、2番宮里しゅう麻。スクイズに成功し、1点を追加します。一方、負けていられない糸満打線。すぐさま1点を返し、続く6回ウラ。絶好調・大城龍生がピッチャー強襲のヒットで出塁。その後チャンスを広げ、5番・太田貴斗!こちらもスクイズで同点に追いきます。

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試合は決勝戦らしく両者譲らず同点で9回へ。中部商業は1アウトランナー2塁3塁のチャンスを作ります。バッターボックスには9番知名慎也。このチャンスを掴んだのはまたしてもスクイズ!貴重な1点をもぎ取った中部商業。そして9回ウラ。中部商業9年振り秋の頂点です!

中部商業エース前田敬太「甲子園は簡単に行ける所ではないけど、ここまで来たことを自分たちの自信として九州ではまた1つ1つ上に上がれるようにみんなで頑張っていきたい。」

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糸満金城乃亜投手「九州大会では今回決勝戦で負けたこの悔しさを忘れずにしっかりもう一度ゼロから見直して明日の練習から取り組んで絶対ベスト4以 内に入ってセンバツ決めたい。」

2校がセンバツをかけて挑む九州大会は、今年は福岡で行われます。今月17日の抽選会を経て、25日に開幕です。