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新崎秀子さん「暑いから卵を産まなくて。」

名護市三原。畑ではイモや葉野菜、ハーブといった20種類もの野菜と50羽の鶏を飼って暮らす新崎秀子さん。

この地で生まれ育った秀子さんですが、高校卒業と同時に沖縄市へ。長年、通い農業をしてきましたが7年前あることがきっかけで三原に戻ることを決めました。

動かぬ基地 vol.137 基地建設に翻弄される人々

新崎秀子さん「海の生き物つぶしたら結局人間もあとは住めなくなるんじゃないかねといてもたってもいられないから。」

これまで、自然を壊す埋め立てや基地建設には反対だったものの、周囲の人々との関わりを考えて、大きく声を上げることはしませんでした。

しかし、今にも埋め立てが始まるかもしれない・・迫りくる危機感は秀子さんたち二見以北のお年寄りをも動かしました。

新崎秀子さん「自然を残しておけば自然からいっぱい恵みはもらえる海からも山からも。どうしても残してほしい。」

1997年の辺野古への海上ヘリ基地建設を巡り行われた住民投票から17年。新基地建設の動きに翻弄され続けたのは辺野古だけでなく、二見以北の人たちも同じです。

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取材をしていたこの日、二見以北の住宅地上空では数時間に渡りオスプレイが旋回を繰り返していました。

新名善治区長「説明もないのでよく分からないその実態が。この地域はヘリとかいろんなものが今まで飛び交うことはなかった。」

「振興策」など補償に頼らない地域づくりをしたい。汀間区は4年前、区民全員で新基地建設の白紙撤回を求める意見書を決議。10区では初めてのことです。現在、観光客や移住者を受け入れ、地域を活性化させるために、民泊やグリーンツーリズムなど具体的な計画を進めています。

動かぬ基地 vol.137 基地建設に翻弄される人々

新名善治区長「やっぱり多くの人に来てもらうことが必要なのに危険なオスプレイとかが飛び交う地域にどうして我々が来てくださいと言えるのか。だからあの基地が出来たらこの地域は死んでしまいます。」

新基地造らせない二見以北住民の会・松田藤子共同代表「私たちも人口は少ないですが本当に当事者。建設断固反対という声を署名という形で届けに参りました。」

今年4月、区長らも入り、「新基地造らせない二見以北の住民の会」を結成。先月27日は、防衛局や県庁に住民のおよそ3分の2に当たる署名を提出し、その思いを訴えました。

渡具知武清さん「息子が成長して大人になってわかるようになるまでにはせめて解決したい。息子に未来基地がなければすごい未来ができると思う。」

渡具知武清さん「IP1・・・・書いてほら!」

名護市瀬嵩に住む、渡具知武清さん。個人で測量会社を経営する渡具知さんは、高校2年生の長男・武龍くんが休みの日は一緒に仕事に出ます。

動かぬ基地 vol.137 基地建設に翻弄される人々

渡具知武清さん「名護市の仕事は年位2、3か所しかないねなぜかわかる?顔知れてるさ・・・そういう覚悟で(反対運動)やっているんだよ私は。」

奇しくも住民投票の年に生まれた武龍くんに、絶対にこの海に基地は作らせないと誓って17年。反対運動の最前線で声を上げてきました。

渡具知武清さん「なんか過激なことしていると思っている人が多くて、これで基地が作られてしまったら沖縄はないということが大事だよと言いたい。」

毎週土曜日には一家で、キャンプシュワブのゲート前に立ち、静かに「この海をジュゴンを守りましょう」と訴えている渡具知さん。その活動は今年で10年目となりました。

動かぬ基地 vol.137 基地建設に翻弄される人々

武龍くん「なんでこんなのやるんだ他の子たちは遊んでいるじゃないかと思うこともあったでもやっぱり教えてもらったからどうなるかを知ったからには黙ってはいられないなと。」

渡具知武清さん「ありがとう」

政府の埋め立てへの作業が進められる中、この地域を守るため、自然を守るため、そして子ども達の未来を守るために必死に声を上げている人々。

この声は一体、どこに届いているのでしょうか・・・