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学童疎開船「対馬丸」の犠牲者の慰霊のために沖縄を訪れた天皇・皇后両陛下は、27日、小桜の塔や対馬丸記念館を訪問されました。

天皇・皇后両陛下は、27日午前、小桜の塔を訪れ、70年前、アメリカ軍の攻撃で撃沈された学童疎開船「対馬丸」の、780人の子どもたちを含む1482人の犠牲者に花を供えられました。

記念館では、子どもたちのランドセルやノートなどの遺品を見て回りながら、対馬丸記念会の高良政勝理事長に護衛船が来なかったのは何か理由があったのか、などと熱心に質問されました。

生存者や遺族らと面会した両陛下は「生き延びて下さったから亡くなった方々のことを知ることができます。これからもお元気で」などとそれぞれに声をかけられました。

生存者のひとり上原清さんは「陛下も80歳、私も80歳なんです。本当に同じ小学生だったんだな、同じ疎開した(年代)という思いでお迎えしているんです」と話し、遺族の津波古ヒサさんは「沖縄のこともっともっと知って貰いたいですね、あの方たちに知って貰えたら、二度とこんなことはないと思うんです、戦争はないと思うんですよね」と話していました。

天皇皇后両陛下は2日間の日程を終え27日午後、沖縄を離れられました。