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県出身で、ベトナム戦争に従軍した戦場カメラマン、石川文洋さんの半生を描いた映画が公開され、きょう沖縄で石川さんの舞台挨拶が行われました。

石川さんは映画の中で「今回は今までにない大きな作戦だと聞いていたので、少し興奮した」「躊躇っていうのは、何に対する躊躇ですか?(かわいそうとか?)いや、それは戦場に行けばそういう現実に立ち向かうわけですから、まずシャッター押しますね」と話します。

石川さんは、50年前、アメリカ軍に従軍して、自分の目とカメラでベトナム戦争を記録し続けました。上映会場は、石川さんの話を直に聞こうと、立ち見も困難なほど、満席のお客さんで埋まりました。上映に伴い舞台に立った石川さんは「1番大切な命を奪ってしまうのが戦争である、ということを皆さんに伝えています、ありがとうございました」とあいさつしていました。

22日。石川さんは、基地問題に関心のある全国から集まった37人を連れて、辺野古を訪れました。まもなくボーリング調査が始まる辺野古の海は、石川さんの目にどう映ったのでしょうか。

石川さんは「だって沖縄は沖縄戦であれだけ犠牲になってて、戦争の悲しさ、苦しさ、醜さ、いろんな事知ってるわけですからね。沖縄こそがね、やっぱり全世界に先立って反対しなければいけないのに。新しい基地が作られたことによって、沖縄人そのものも犠牲になるということは、これはもう十分考えられることですからね。絶対作らせてはいけないと思っています」と話します。

映画「石川文洋を旅する」は、桜坂劇場で公開されています。