今月21日に開幕する夏の高校野球県大会を前に出場校を紹介する、めざせ甲子園！今日は、コザ高校です。春の大会19年振りベスト4入りを果たした、コザ高校。その原動力には去年の新人大会での悔しい敗戦がありました。
安谷屋栄紀捕手「美里工業では17－0っていう大差プラス、ノーヒットノーランていう 悔しい思いもあったので。」
決勝の美里工業戦。1本のヒットも打てず、17ー0で大敗。この大会の悔しさから学んだことは基礎体力の大切さ。
吉山盛敦主将「練習終わってもそのあとに体力トレーニングとか毎日といっていい ほどトレーニングはやっています」
体力をつけることで精神面・技術面ともに自信をつけ、プレーにつなげる。新人大会後、体力トレーニングを始め、更にバッティング練習を中心に練習を重ねてきました。
安谷屋栄紀捕手「変わりました。詰まっても内野越えたり速いボールに対しても打てるようになったり、飛びますボールが。」
日々の努力は間違いなく自信に変わっています。
嘉陽監督「全ての面でワンランク上の状態で三年生にとって最後の夏の大会に 臨みたいと思います。」
嘉陽監督が分析した今年のコザ高校、戦力はこちら。悔しさをバネにして、力をつけた打撃力・守備力、そして投手力に4をつけました。投手力は、チームの柱、2年生エースの内間敦也。春の大会でMAX143キロを叩きだした。得意のストレートを武器に、上級生の多い大会で臆することなくマウンドに立つ。
内間とともにマウンドを守るのは、宮里季築。コントロール・キレ・変化球を含めて春から成長を遂げ、期待がかかる。また、2年の勢理客雄大と、他の投手陣も勢いを見せる。
一方、注目はコザ打線。クリーンナップ3番はピッチャー宮里季築。4番はキャプテン吉山盛敦。バッティングの力強さやスイングの速さ、ここぞという時のバッティングでチームを引っ張る。そして5番は、2年の崎原種人。上位から下位まで、切れ目がない打線はコザの大きな力です！
ところで、今年のコザは、2年生主体のチーム。春の県大会でも3年生のレギュラーは3人だけでした。コザのレギュラーメンバーは、部員の投票で決定します。「強いものが試合に出る」レギュラーに選ばれなかった3年生も、2年生に投票していました。
安谷屋栄紀捕手「夏は3年生全員で出たいって気持ちはありますが、自分たちは自分たちの野球をして(試合に出られない)メンバー達に 甲子園に行くっていう恩返しができたらいいと思います。」
この夏、グラウンドに立つ選手もいれば、立てない選手もいます。3年生最後の夏でも、特別扱いは誰も望んでいませんでした。3塁コーチャー、仲宗根栄二くん。チームの副キャプテンですが、春は三塁コーチャー。一度も打席に立つことはなく、この夏も・・・三塁コーチャーです。
仲宗根栄副主将「ランナーが分かるように大きいジェスチャーで、周りのサポートをみんなのプレーを見てアドバイスができたらなと思っています。」
宮里季築投手「自分たち3年生にとってはコーチャーも戦力の一つなので」
吉山盛敦主将「ヒットとか打っても自分では不安だけど3塁コーチャーを見たら安心して走れる」
嘉陽監督「副キャプテンとして頭の中で考える野球のセンスがあるので、期待して三塁コーチャーをお願いした」
そして、春の大会、ベンチ入りしたもののレギュラー入りできなかった仲宗根達紀くん。チームのムードメーカーです。
仲宗根達紀くん「(それでも)特に声出してみんなを盛り上げようとしたり、試合前の円陣の時に声を出してみんなの士気を高めて試合に臨めるように心がけています」
グラウンドも、ベンチも、スタンドも、どこにいたって戦う仲間の心は一つ、向かう夢も一つ、コザ高校、団結の夏が幕をあける！
吉山盛敦主将「夏、優勝して甲子園に行くことが目標です。試合に出られない人の分も一生懸命頑張って最後まで諦めないプレーをしていきたいです。」
宮里季築投手「3年間一緒に戦ってきた仲間なんでそこは感謝の気持ちもって試合にのぞみたい13」
内間敦也投手「2年生が3年生の(大変な思いをしてきた分)最後の夏支えたいです」
仲宗根達紀外野手「3年生入っていないメンバーもいるので、その人たちの悔しい思いも受け止めてそれを力に夏優勝したいです。」
仲宗根栄副主将「夏はみんなで一丸となって絶対甲子園に行って最高の夏にしたいです」
「優勝するぞー、オー！ もももも、モナリザの壁」
