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県教育委員会は21日、竹富町教育委員会を石垣、与那国の枠組みから独立させ来年度から使用する教科書の単独採択を可能にすることを正式に決定しました。

21日の定例会で宮城奈々県教育委員長は竹富町教育委員会の意向を尊重し、2015年度から使う教科書採択においてこれまでの八重山地区から竹富町を独立させ「竹富採択地区」とすることを発表しました。

その理由として、石垣、与那国、竹富が文化、歴史、経済活動でそれぞれ独自性を有してしていること、また地理的条件が異なっていることなどをあげています。

宮城教育委員長は「長い間こう着状態にあった教科書採択にかかる混乱は収束に向かうと思われます。平穏な中で子どもたちの学習が行われることを望みます」と述べました。

諸見里明県教育長も「長い間こう着状態に陥って県教育長としては忸怩たる思いがあります。早い時期に、混乱した状態が収束に向かうことを期待しています」と述べました。

また、竹富町教育委員会の慶田盛教育長は決定について「自分の学校の特色に合う教材、教科書を自分たちで選べる。こんな願ってもいないことはない」と話していました。

また高嶋伸欣琉球大学名誉教授は「自民党が総力をあげて、あの手この手で総力をあげて圧力をかけてきたのを耐えしのいで、自分たちの言い分を守り続けた。日本の民主主義のこれまでの歴史の中でも珍しいケース」と話しています。

21日の会議ではこのほかにも教育事務所管轄と行政地区が異なっていた、恩納村や伊是名村など6町村も、採択地区を移行することが決定しました。