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一方、嘉手納基地では1980年代に超高濃度のPCB汚染が発生していたことがわかりました。

これは18日英字新聞ジャパン・タイムズが報じたもので、嘉手納基地広報部に在籍していたボブ・マッカーティ氏の証言と文書が掲載されています。

これによりますと1986年11月に基地内で変圧器から76リットルの油が漏れる事故があり、翌年の調査で、漏れた油から214ppm、土壌から2290ppmが検出され、またその後行われた2回目の調査では土壌から5535ppmのPCBが検出されていたということです。

日米では調査方法や環境基準が異なっているため単純に比較することは難しいですが、いずれにしても土壌から5000ppmという数値は非常に危険だと専門家は指摘しています。

環境総合研究所・顧問の池田こみちさんは「PCBが5000ppmも出たというのは、本当にびっくりで私どももまだ経験したことがない値です。大変危険だと思います。少なくとも情報を共有してもらうことが第一です。米軍が調べたなら、その情報を全て明らかにしてほしい」と話しています。

今回の退役軍人の証言と文書はアメリカ軍基地や、返還された土地の汚染の酷さを改めて裏付けるものとなりそうです。