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アメリカ軍キャンプ瑞慶覧の海軍病院関連施設の移設に伴う文化財調査のさなか、地中からドラム缶12本が見つかっていたことがわかりました。

ドラム缶が見つかったのはアメリカ軍キャンプ瑞慶覧の海軍病院に隣接する場所です。2013年10月ごろ、宜野湾市教育委員会が文化財調査に伴う磁気探査や、掘削作業をしていたところ土の中から錆びて、一部が破損しているドラム缶12本が出てきました。

佐喜眞市長は「特に対象地域の人は不安だと思うので速やかに調査結果を出して公表してほしい」と話していました。

宜野湾市教育委員会では2月、沖縄防衛局に事実を報告。沖縄防衛局はドラム缶の付着物や土壌調査を進めていく方針を示しています。

しかし現場は返還予定のないアメリカ軍施設内で、2013年に大量のドラム缶が見つかり、防衛局と沖縄市がダイオキシン類の調査を実施して汚染を明らかにした沖縄市サッカー場のケースとも違っています。

小野寺防衛大臣は「日米、市との関係を大切にしながら、しっかりとした対応をとれるように努力したいと思っています」と話し、環境保護団体は「宜野湾市がそこに強い形で関与していけるように防衛局も配慮すべきだと思いますし、米軍、防衛局、宜野湾市の協議の様子をどんどん明らかにしていくことが必要だと思います」と話します。

フェンスを隔てたすぐ傍には住宅があり、日本政府、そして県や市の意向が反映された適切な調査の実施が求められています。