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その人の身になって介助を考えました。銀行を利用するお年寄りの気持ちを知ろうと、体験型研修会が開かれました。

那覇市内の商店街に現れたかなり人目を引く彼らは県内各地で働く銀行員たちです。特殊なメガネは重度の白内障の見え方が体験できるもので、視野は狭く、色の区別はほとんどできません。

さらに耳栓と、腕や膝に総重量およそ4キロの重りをつけて銀行を目指します。

体験した男性は「重いですねやっぱり。きついです」と話し、別の男性は「後ろに人が来るのあんまり気づかない」と話していました。

そして、やっと銀行に到着です。

さっそく振込み用紙に、記入してみると・・・名前だけでも1分以上かかりました。男性は「いやー正直、かなりきついですね。見づらくて」と話していました。

帰りに寄ったお弁当屋さんでは、何が売っているのかもよく見えずひと苦労。市場のお母さんたちの優しさが身に沁みます。男性は「ありがとうね」「耳聞こえる?」「聞こえる、聞こえる。親戚でもないのに優しくしてくれてありがとうね」と話していました。

およそ2時間の研修を終えた参加者たちからは「お年寄りにとって銀行がこんなに不便だと初めてわかった」「23日からはわざわざ来てくれてありがとうという気持ちで接したい」という声が聞こえていました。