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「氷上の格闘技」の異名を持つ、アイスホッケー。その激しさゆえに若い世代が行うスポーツ、そして、息も白くなる氷の上でのプレーゆえに、寒い地域で行うイメージが強いスポーツ。

そのイメージを払拭しようとする集団。それがシニアアイスホッケーチーム「VANSTAR(バンスター)」!

男子45歳以上を条件とする東京のオールドタイマーズリーグに所属するバンスターは最高齢72歳を筆頭に、選手の平均年齢は60歳を超える総勢およそ40人のチーム。オリンピック経験者も所属し、活動は毎年海外遠征を行うなど、活発です。アイスホッケーを発展させたいとこの週末、およそ20人の選手が沖縄を訪れました。

星野好男選手(62歳)オリンピック3度の出場経験「一生できるスポーツではないかと思いますね。なかなか見る機会もないと思うので、一つでも二つでも我々のプレーを盗んでいただければ」

閑歳泰治選手「アメリカやカナダを見ていると暑い地域でも、ものすごくチームがあって、ものすごく盛んです。一生懸命(アイスホッケーを)やっている人を元気づけたい、あるいはもっと沖縄から大きくしていくような形のものにしたい」

アイスホッケーはどこでも、いくつになってもできる。そのことを伝えようと意気込む選手たち。まずは、小中学生を対象に講義と氷上演習を実施。

時に厳しい声も飛び交う中、子ども達はプロのチームも、プロ選手もいない沖縄において普段見ることのできないハイレベルなプレーに釘づけ、そして見よう見まねで懸命にプレーしていました。

参加者した小中学生インタビュー男の子「70代と言ってあんなに動けるのはすごいと思いました」女の子「疲れたけど、楽しかったです」男の子「疑問だったことがちゃんと練習できてよかったと思います」

小中学生を驚かせたあと、疲れも見せず、続いては親善試合へ。対するは琉球大学のアイスホッケー部。経験が勝るのか、それとも若狭が勝るのかが試される試合。

星野好男選手「我々も経験をたくさん積んでいますから一つでも二つでも子どもたちに役に立てばと思います」

その優しい言葉の中にも、勝利へのこだわりを見せるバンスター、序盤から全く容赦しません!スピード、テクニック、どれを取っても一級品のプレー。40歳以上ある歳の差をいとも簡単に超えます。

圧倒される琉球大学。このままではいけないと果敢にゴールに迫りますが、アイスホッケーにはさらに高いレベルがあることを見せつけるかのように鉄壁の守りを見せるバンスターを前に、得点できず。試合終盤、第3ピリオドに何とか1点をもぎとり一矢報いますが、ここまで。

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最終結果13対1!大差となった試合も、バンスターの選手たちが全力プレーに込めた思いを沖縄の若きアイスホッケープレイヤーたちは強く感じたようでした。

琉大生 佐名智子さん「年配の方なんですけど私たちよりも速いスピードで来ていたので、大学生活だけのスポーツだと思っていたんですけど今後も続けていけたらなと思いました」

琉大生 山崎航さん「ヘルメットを外したら普通のおじさんなんですけど氷に乗ってヘルメット被ったら一流のホッケープレーヤーで僕自身も長くホッケーを続けていけたらなと思いました」

そして大勝したバンスターも沖縄のアイスホッケーの未来に手ごたえを感じ、エールを送りました。

閑歳泰治選手「もう少し練習すればうまくなる、間違いないと思いますぜひがんばるように、また私たちが来年来られればみんなをまた元気づけたいと思います。今日は本当に良かったと思います」