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沖縄市のサッカー場からベトナム戦争当時枯れ葉剤を作っていた企業名が書かれたドラム缶が見つかり、高濃度のダイオキシンが検出された問題で、沖縄市は31日ドラム缶に「枯れ葉剤が含まれていた可能性があると考えられる」という調査報告を明らかにしました。

会見で東門市長は「枯れ葉剤の可能性も推定される、除草剤に由来した複合汚染であるとの報告を受けています」と述べました。

沖縄防衛局とは別の民間機関に調査を委託した結果、ドラム缶が見つかったサッカー場は、枯れ葉剤やほかの除草剤に由来するダイオキシン類とそのほかの有害物質による複合汚染の可能性があることを明らかにしました。

報告書によりますと22本のドラム缶のうち2本からは猛毒のダイオキシン類が環境基準を超えて検出されそのうち1本は基準値の8.4倍という高い数値でした。

また枯れ葉剤の原料で現在使用禁止となっている農薬の245Tが18本から検出、11本からはPCBが検出されました。

また、ドラム缶周辺の水からは、環境基準の280倍ものダイオキシン類が検出されています。

今回の調査にはベトナムの土壌調査の実績を持つ愛媛大学も参加。

愛媛大学は報告書の中でドラム缶のダイオキシン類を調べた結果最も毒性が強い2378TCDDという物質の割合が異常に高いことを指摘。

「埋められたものには除草剤だけではなく、枯れ葉剤が含まれていた可能性がある」としています。