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沖縄市のサッカー場で見つかったドラム缶からダイオキシン類が検出された問題で沖縄防衛局は24日、除草剤との見方を示しましたが、専門家からは「枯れ葉剤」の存在を裏付けるものだという指摘が上がっています。

ベトナムで枯れ葉剤の調査をしたダイオキシンの専門家、愛媛大学農学部の本田克久教授はQABのインタビューに「枯れ葉剤には色々な種類がございますので、それ由来という風に考えざるを得ないですね」と答えました。

本田教授は沖縄防衛局の調査の結果ドラム缶内から高濃度のダイオキシン類が検出されたこと、また同じサンプルから枯れ葉剤に含まれていた非常に毒性の強い物質が高い割合で見つかったことに注目し、枯れ葉剤の存在を考えざるを得ないとの見方を示し、さらに次のように話しました。

「ベトナムで使われた(枯れ葉剤は)数種類ある。エージェントピンクとかグリーンと呼ばれる枯れ葉剤のグループがある。枯れ葉剤プラスもろもろの農薬類とか、少し焼却したり、色々なことをしているかもしれません。」

また、枯れ葉剤問題に詳しいフォトジャーナリストの中村梧郎さんは、ドラム缶の中から245Tという除草剤が検出されたことをあげ、一般的な「除草剤」が戦争で使われる場合に「枯れ葉剤」になると指摘しました。

中村さんは「枯れ葉剤の成分そのものですから」「通常除草剤に使われていたものが、軍用の兵器として使われる時、枯れ葉剤という名称に変わる。徹底的にもっと深い所をも広い面積で嘉手納基地の跡地を掘り返して調査することが必要だと今回のデータは示していると思う」と話していました。