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沖縄市のサッカー場からアメリカ軍のものと見られるドラム缶が見つかった問題で、沖縄防衛局の調査の結果、環境基準を上回るダイオキシンが検出されたことがわかりました。

この問題は2013年6月13日以降、沖縄市のサッカー場工事現場からベトナム戦争当時枯れ葉剤を製造していた企業名が書かれたドラム缶を含む26本のドラム缶が見つかっているものです。

沖縄防衛局では2日にドラム缶の内容物を取り出し、調べていましたが、その結果、環境基準を超えるダイオキシンが検出されたと言うことです。

ダイオキシンは毒性が強く、発がん性物質とされていますが、除草剤などにも混入していたことから、ドラム缶の中身が戦争中化学兵器として使われた枯れ葉剤かどうかまでは特定できていません。

今回の結果からドラム缶の発見現場全体を掘り起こして調査する必要性や返還された軍用地の汚染の危険性が改めて示されたことになります。

ダイオキシン検出の結果を受け、24日に沖縄市では沖縄防衛局と県を交えた緊急の協議会が開かれました。

沖縄市の島袋芳敬副市長や防衛局、そして県の関係者が臨んだ協議会では、防衛局の職員からダイオキシン検出の調査結果が報告されたということです。

島袋副市長は「市民の生活に関わることなので深く受け止める。これは基地問題を超えるものであり、国とも改めて協議したい」と話していました。