※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

めざせ甲子園!開幕まであと2日となったきょうは、この夏の第4シード・八重山高校です。チームの危機を救うのは選手の「心」にこだわるキャプテンです。

この春の大会で3位に入り、3年ぶりの夏の第4シードを獲得した八重山高校。島出身の39人の部員がまだ見ぬ夏の甲子園を目指し、練習に励んでいる。

まずはその実力から!3項目で4点と高得点が並ぶ!その中で特筆すべきは投手力だ!

仲里真澄監督「池村が抑えるというのが我々の戦い方の前提だと思いますので」

八重山の大黒柱、エース・池村英隆。ストレートはMAX138キロながら、右バッターへスライダー、左バッターにツーシームと変化球を使い分け凡打の山を築かせる。

課題であった2番手以降のピッチャーには力強い直球を持つ比嘉優太、サイドスローの技巧派・眞榮田義将が実戦経験を積み成長してきた!

この投手陣を春の県大会6試合でエラーわずか1の守備が支える。守りの野球が信条だ。

夏のシード権を獲得し、勢いに乗りたい八重山。しかし、そこに落とし穴があった。

大浜雅史三塁手「春の大会で3位になってからみんな満足という気が表れていて」

池村英隆投手「心のどこかでは3位取ったみたいな、シード権とったみたいな感じがあって」

3位決定戦に勝利したことで、生まれてしまった気の緩み。それは試合にも表れた。春の大会後の関東遠征では0勝5敗3分け。1勝もできなかった。

仲里真澄監督「これが夏の大会を1ヵ月以内に控えたチームの練習か?エラーしてもどんまいどんまい、何がどんまいだよ。それで夏終われよ。夏勝つための根拠作れているか今?じゃあどうやって作るんだよ、相変わらず俺があぁだこうだ言わんとダメか?」

小林大隼主将「こっからねこっから、もう一回巻き返して」

このチームの雰囲気に一番危機感を覚えているのがキャプテンの小林大隼だ。

彼のポジションはサードコーチャー。公式戦への出場は一度もないが、それでも常にチームを見つめ、誰よりも全力を尽くすチームの精神的柱だ。

小林大隼主将「何と言っても心で、心で自分たちがやられているという面があって。全員が島育ちで30名くらいのチームなんですけど、危機感とかが練習で表れていない気がしたので」

穏やかな時が流れる石垣島。そこで育った選手達には、良くも悪くも気持ちにゆとりがある。その中でも小林がチームの心に敏感になれるのには訳があった。

小林の実家は、県指定文化財の仁王像がある桃林寺。この寺の長男として小林は生まれ、小さい頃から‘心’と向き合ってきたのだ。

小林大隼主将「チームのみんなとも座禅をして、心を一つにできればいいなと思っています」

小林大隼父・昌道さん「泣いても笑っても最後。全力を尽くして全身全霊ということで、今までの成果を存分に発揮して悔いのないように」

チームのために誰よりも全力を尽くすキャプテン。その気持ちはチームに伝わってきている。

志喜屋勉紀外野手「みんなの意識も変わってきているなと感じます」

仲地将希内野手「一人ひとりがキャプテンになっている意識で、もっとチームを引っ張っていけば、このチームはまだまだ良いチームになるんじゃないかと思います」

チーム一人ひとりが心と向き合う八重山が強き心を持ってこの夏に挑む!

池村英隆投手「応援もベンチの人も父母会も全員一丸で夏の頂点を取りたいと思います」

小林大隼主将「応援してくれる方々に恩返しできるようなプレーを見せていきたいです」

『何が何でも行くぞ甲子園!冷静・自信・圧倒、ラリアット~!』

めざせ甲子園! 「心」で掴む僕らの夢~八重山高校~