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真和志は去年秋の大会後、チーム存続かという苦難を乗り越え今年の春の県大会では、準優勝を成し遂げるまでに成長しました。厳しい冬を越えて、春、花開いたチームはこの夏、さらに大きな花を咲かせようとしています。

譜久村誠悟投手「苦しかったです。正直。」

砂辺大州「あの時はみんな苦しそうでした。」

真和志ナインが「苦しかった」と話すのは・・・去年の冬。秋の県大会終了後、野球部内でのトラブルが原因でグラウンドでの練習が、2ヵ月もの間、まったく出来なかったのだ。

東 大貴中堅手「もう自分の高校野球はここまでかと思ったんですよ。」

新チームにとって冬場は、基礎体力や技術を磨き、力をつける一番大切な時期。心が折れかかった。しかし・・・

古謝佑弥一塁手「ここまでこの仲間で来たからには、ここで諦めたら、今までやってきたことがすべてが水の泡になってしまうので、ここは諦めてはダメかと思っていました。」

東中堅手「キャプテンが皆の大好きな野球をもう一度やろうと言って。」

2ヵ月間、真和志ナインは、黙々と走り込みや筋トレなどそれぞれが自主練習に励む。そして迎えた今年の春。

譜久村投手「春の大会が本当に楽しみで、自分達がどれだけ変わったか、試せる大会だったので。」

真和志ナインの姿は春の頂点を決する舞台にあった。春決勝戦進出は学校史上初の快挙だった。

「苦闘の冬を越え、春、芽吹いた息吹」

ところが・・・。8回ウラ、ふわりと上がった何でもない内野フライが強風にあおられ、エース譜久村が見失う・・・。絶対に勝ちたかった・・・。それだけに悔しかった。

譜久村投手「あのミスは自分のミスで、優勝もなくなったので、本当に申し訳ないという気持ちでした。悔しいので、あの時の朝の新聞を家の一番目立つところに置いてあれを忘れないように毎日見ています。」

春の悔しさはこの夏、チームを一回り大きくした。

エース譜久村誠悟!春の県大会では3試合連続完封。カーブ・スライダー・スプリット・ツーシームなど緩急をつけたピッチングが持ち味だ!

一方、チーム自慢のバッティングは圧巻だ。不動の1番バッター東大貴(ひろき)は高校通算HR16本、3番砂辺大州は高校通算24本、4番古謝佑哉は高校通算19本、5番譜久村誠悟も高校通算21本とクリーンナップだけで64本、1番東を加えると4人のバッターで、80本を放つ!

総合評価でも満点をつける打撃力は今大会注目ナンバーワンだ!

高良雅秀監督「一生懸命乗り越えてきた、壁を乗り越えてきたという感じがしますね。グラウンドで見る彼らの強さと言うか、目の輝きというのがすごいなと本当に感じますね。」

めざせ甲子園! 存続の危機乗り越え~真和志~

比嘉辰樹(たつき)主将「野球ができなくて、苦しかったんですけど、あの期間は今となってはあっても良かったなという期間になっていると思います。」

「疾風に勁草を知る」

激しい風が吹き、困難にあって初めて強い草が見分けられる、本当の強さがわかるのだ!苦闘に耐えた真和志の夏の花が咲く!

比嘉辰樹主将「この夏は絶対甲子園に行けるように全員で、全身全霊を尽くして頑張りたいと思います。」

譜久村誠悟投手「(どのチームよりも)一番、悔しい思いもしたし、冬一番苦しい練習をしたと思うのでこの夏が本当に勝負だと思っているので頑張りたい。」

佐喜眞拓哉(たくや)捕手「小学校からの(夢の)集大成として、優勝を狙って頑張りたいと思います。」

「優勝するぞ!お~~!アン、パン、マン、レッツゴ~~!」

めざせ甲子園! 存続の危機乗り越え~真和志~