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甲子園への切符をめざし、日々練習を重ねている高校球児たちを紹介しています。めざせ甲子園!きょうは北中城高校です。選手たちは夏にむけ「あと一枚の壁」を越えようと奮闘しています。

今年の夏「台風の目」となる学校、それが北中城高校だ!他のチームが実力を認め、もっとも警戒する学校だ。その柱は・・・投手力!

田原伸繁監督「影の沖縄ナンバー1投手じゃないかと自分は思っているんですけど」

台風の目、北中城のエース・仲宗根亨。キレのある直球に、縦横2種類のスライダーなどを織り交ぜ打者を翻弄。春の大会では3試合に登板し、フォアボールは2つだけと安定。防御率も1点台と堂々たる数字を残した。

その仲宗根を擁護する攻撃面は春から方針を転換。相手よりも1点とって守り勝つ野球から「攻撃は最大の防御」と称する強行型の攻撃へ。

當銘正多喜主将「どんなチームでも5点差以上つけて勝てるような試合をしていきたいと思っています」

その自信は田原監督による戦力分析にも自信があふれている。投手力・守備力で満点、他4点とすべて高得点だ。

順風満帆に見える北中城、しかし彼らには超えねばならない「壁」があった。

北中城は今の3年生が入学した当時から、あと一歩のところで勝利を逃し続けてきたのだ。

特に、この春の王者・北山に延長14回で敗れたことはチームの大きな転換期となった。優勝する力は自分達にもある。それでもあと一歩届かないのは何故なのか。

砂川瑠河遊撃手「北山戦は序盤はリードしていて自分達が優勢だったんですけど、そこで自分たちの気の緩みに相手に付け込まれた感じで負けたんで」

その原因は自分達の「気持ち」にある。それに気づいたのが砂川瑠河だった。砂川は1年生の頃から試合に出続け、強豪相手にあと一歩届かないチームを見てきた。

砂川瑠河遊撃手「延長でまた負けたということで、自分達のちょっとした甘えがあることに自分たちは気付かされて」

この春の敗北から、チームは変わり始めた。

まず取り組んだのは朝の清掃活動。野球以外でもしっかりとした学校生活をすることが気の緩みを無くすことにつながると選手達で考えて始めた。

また守備練習ではエラーを想定し、カバーリングの練習を徹底してきた。これもミスを最小限に食い止め、相手に付け入るすき隙を与えないようにするためだ。

そして最も大きく変わったのは、練習の雰囲気。

金城昌輝一塁手「自分が声を出してあげていけば、みんなも上がっていくので」

安里雄貴一塁手「自分たちのムードを上げるためにやっています」

金城・安里、二人の一塁手。ともにムードメーカーである二人が、落ち込みやすいチームの雰囲気をあげようと率先して大きな声をだし、雰囲気でも隙を無くす。この二人に刺激され他の選手たちにも声が出始めた。

さらに練習前後には、自分達を盛り上げるハイタッチ。初めから終わりまで雰囲気を落とさず「隙」を作らない野球、それが今の北中城高校だ!

あと一枚の壁。その向こうに待つのは勝利!この夏、北中城旋風が巻き起こる!

當銘正多喜主将「この夏の大会で壁を壊したいと思っています」

砂川瑠河遊撃手「このかけがえのない仲間と運命で出会ったと思うので、その仲間と一緒に甲子園に行きます」

『甲子園行くぞ!We are ganna be champion! 』

めざせ甲子園! あと一枚の壁~北中城高校~