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来月の参議院選挙の公示有力日まであと1カ月。去年の衆議院選挙に続き、自公が議席を獲得できるかが注目されます。次第に熱を帯び始める各政党の構図と動きをまとめました。

前回2007年の参議院選挙では、野党統一候補として、次点に10万票以上の大差をつけて勝利した糸数慶子さん。今回は、一足早く、自身が委員長を務める社大党の公認候補として、社民、共産、生活の党、県議会会派の県民ネットの推薦を受けて三選目を目指します。

糸数慶子さん「憲法を守り育てていくこの精神こそが、私に与えられた平和の一議席と思っています。何としても三度、この議席を皆様と一緒に守り抜きたい」

一方、自民党からは、社会福祉法人理事長で新人の安里政晃さんが公認候補として出馬。連立を組む公明党からの推薦も取り付け、政権与党からの出馬を強調します。

安里政晃さん「基地問題を始めとする様々な問題あるが、未来の沖縄を作っていくためには、政治力が必要であり、色んな政策を沖縄に集中させて、この沖縄が日本を救うんだ、そういった政治をしてきたいと思います」

安里さんは、きのうの政策発表で普天間基地の移設先について「県外移設」を明記。党本部との主張がねじれたまま選挙戦に突入。有権者への説明や、党本部からの応援体制などで難しい対応も迫られています。

石破幹事長「仲井真知事を会長とするところの安里さんを支援する方々がまとめられたということですから、そのことの意味をよく分析したい。それなりの重さを持ったものだという認識を持っている」

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また、参議院で議席が最も多い民主党。県連側からは複数の候補者リストを党本部に送り、選挙区擁立を目指しました。しかし、先月15日に沖縄入りした細野幹事長も「課題を残す選挙区」として擁立を困難視する意向を示し、現在も擁立には至っていません。

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また県内政党のそうぞうは、橋下大阪市長が代表を務める地域政党・大阪維新の会と政策協定を締結。普天間基地の移設先をめぐり大きく方向転換し、県内の政党では唯一「県内移設」を打ち出しています。

政党そうぞう・下地幹郎代表「橋下代表の発信力、大阪維新の会の全国の政治的パワー。そういうことを共有することの方が最終的には沖縄の基地の負担軽減ができる」

選挙区、比例区共に候補者擁立を模索しましたが、実現には至っていません。

事実上、与野党一騎打ちの構図が色濃くなっている今回の選挙。全国的にも注目が集まる基地問題への取り組み姿勢などを争点に、今後、各陣営の動きが活発化します。

今年最大の国政選挙、参議院選挙。国会の会期延長がなければ、7月4日に公示、21日に投開票が行われます。

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