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5月28日午前、沖縄本島の東の海上に、アメリカ空軍嘉手納基地所属のF15が墜落しました。パイロットは脱出し、現場付近での2次被害の報告はないということですが、F15の墜落は、これが初めてではないだけに、県内ではその安全性に対する懸念の声が上がっています。まず、F15戦闘機の所属する嘉手納基地から中継です。儀間記者です。

嘉手納基地を一望できる道の駅に来ています。28日午前中に、国頭村の東の海上に墜落したF15戦闘機はここ嘉手納基地から、28日朝早くに飛び立ったものです。

この墜落の影響でしょうか。28日午後からは、ほかのF15戦闘機が訓練飛行を実施する様子はなく、こちらから見えますように三角屋根の連なるあちらの格納庫に機体が駐機され、現在まで目立った動きはありません。

墜落したF15戦闘機は訓練区域で訓練中だったようですが、なぜ墜落したのかまだわかっていません。現場海域には、油の様なものと一緒に戦闘機の残骸、ファンの様なものが発見されているということです。

F15戦闘機は2006年にも、今回と同じ海域で墜落事故を起こしています。沖縄防衛局ではアメリカ軍に照会するなどして、今回の事故の詳細確認を急いでいます。


第11管区海上保安本部などによりますと、28日午前8時40分過ぎ、国頭村安田の東南東およそ59キロの海上にアメリカ空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機1機が墜落しました。墜落したF15は、本島東側にあるアメリカ軍の「ホテル・ホテル訓練区域」で訓練中だったということです。

乗っていたのはパイロット1人で墜落前に脱出し、海上を漂流していたところを午前10時過ぎ、航空自衛隊の救難ヘリによって救助されました。パイロットはその後、アメリカ軍の海軍病院に搬送されましたが、すでに退院し、命に別状はありません。現場付近では、漁船などへの2次被害の報告はないということです。

現在、アメリカ軍が事故原因を調査していて、機体が見つかったという情報はありませんが、現場付近の海上で、機体から流出したと見られる油膜や機体の一部らしき漂流物が確認されたということです。

墜落を受けて菅官房長官は「第1報は受けています。詳細については現在、情報収集中であると。なお現時点において人的被害はないという報告を受けております」と話し、小野寺防衛大臣は「機材の問題なのか、訓練の問題なのか私どもは承知することではありませんが、いづれにしても再発防止に努めて頂きたい」と話しました。

仲井真知事は「戦闘機の事故というのは市街地に起こったら大変ですから、安全管理を徹底してもらいたいというしかありません」と話し、稲嶺名護市長は「(安田から)60キロの距離というのはF15の速さからすると、すぐ目の前で事故が起きたということで、陸上や利用している皆さんがいたりすることを考えると本当にぞっとする」と話しました。また、當山宏嘉手納町長は「住民地域に万が一墜落でもしようなら重大な事故になりかねないと受け止めていますので、事故原因が究明され安全性が確認される間はF15の飛行を中止してほしいということを強く申し上げたいと思っています」と話していました。