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キャンプハンセンを抱える宜野座村では10月のオスプレイ配備以降、激しい訓練に晒されています。村は8日、我慢の限界を超えているとして議会で抗議決議を可決し、沖縄防衛局などに抗議しました。

8日、沖縄防衛局には宜野座村議会議員や当真村長らが訪れ、午前中の臨時議会で可決されたオスプレイの配備撤回を求める抗議決議と意見書を携え、防衛局の武田局長に抗議しました。

当真淳村長は「超低空飛行による騒音被害、午後10時以降の飛行をはじめ、日米両政府に確認された安全確保の違反は増えている。村民の怒り、精神的苦痛は頂点に達している」と訴えました。

また、山内昌慶村議は村内を低空飛行で飛ぶオスプレイの写真を示しながら「日米合意ということで、末端ではこういう状況が起きている。それについてどう考えますか、局長」と抗議しました。

宜野座村はオスプレイの配備撤回とともに、住宅地に隣接する地域での訓練の中止、騒音測定器の設置なども要請しました。

これに対し沖縄防衛局の武田博史局長は、こうした飛行実態について直接海兵隊の司令官に話をしたいと述べ、新年度にも宜野座村に騒音測定器を設置する方針を明らかにしましたが、アメリカ軍の訓練については「我が国の安全保障にとって必要不可欠だというのが政府の考え方。訓練の中止を米側に日本政府から申し入れるのは困難」と述べました。

また沖縄防衛局は1月に城原区の住民たちが抗議に訪れた際に、対応した職員について「配慮のない言葉づかいがあったことをお詫びしたい」と謝罪しました。

村では、こうした実態が改善されるまで何度でも要請すると話しています。