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県内の野菜についてもっと知識を深め、食の大切さを伝えようと、29日に那覇市の小学校で特別授業が開かれました。特色ある伝統野菜が取り上げられ、子どもたちも大興奮だったようです。

29日、那覇市の曙小学校で開かれた特別授業では大きな大根が紹介されました。子どもたちは口々に「重いよ!」「うわぁ、めっちゃ重い!」と大騒ぎ。

子どもたちが重そうに抱えているのは、鏡水大根。現在那覇空港のある鏡水地域で明治時代から盛んに作られていましたが、戦争をきっかけに、最近まで生産が途絶えていたため「幻の大根」と呼ばれています。

そんな地域の野菜に込められた歴史などを学ぼうと開かれた29日の農産物勉強会。生産者の人たちもかけつけ、興味深々の子どもたちの質問に答えていました。ある児童の「鏡水大根だけ何でこんな変な形してるんですか?」という素朴な質問に、生産者の新崎實さんも「変な形というのはたまたま。何百本の中からたまたまそういう形が出ます」と答えていました。

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勉強会の後に出された特別給食には、鏡水大根を使ったおでんが登場。こどもたちは大喜びで地域の大根を頬張りながら「普通の大根と違って甘い味!甘~い」「美味しい」と感想を話していました。

ひとりの男の子が「もっと作ってほしい」と感想を伝えると、生産者の新垣吉雄さんは「一生懸命頑張って美味しいの作ってあげます」と嬉しそうに答えていました。