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外国人留学生たちが、沖縄で暮らして感じたことや学んだことを日本語で発表するスピーチ大会が、25日琉球大学で開催されました。

18の国や地域から、300人近くの外国人留学生が在籍しているという琉球大学。25日開催されたスピーチ大会では、司会を務めるのも留学生。その堂々とした進行の中、登場したのは、フランス出身のイケメン、フェリックスさんです。

翻訳家を目指して、日本語を学んでいるフェリックスさんですが、ある悩みを抱えていると話します。「私にとって一番辛くて、とんでもなく大変だったのは、妻との別れでした。それだけではありません。私にはもうひとつの別れがあったのです。私には3歳の息子がいるからです」と話しました。

フランスに残してきた家族に会いたくてたまらないというフェリックスさん。家族を想うという万国共通の気持ちを日本人顔負けの表現力で訴えました。「フランスを旅立ったあの日から、私は自分自身が引き裂かれたような心にぽっかりと穴が開いたような気持ちで苦しみをこらえています」

実は、留学生たちは、2013年、書初めにもチャレンジしていました。フェリックスさんが書いたのは・・・『我慢』

一方、こちらはタイからやって来たピムさんの書初めです。しかし、「意外」なことに、「ピム」というのは、あくまで彼女のニックネームだと話します。「私の本名、ポンピチャーには意味があります。ポンはお祝い、ピシャーは女性ということで、ポンピチャーは祝福された女性です」と言います。

仏教の言葉などを組み合わせて作られた造語が使われることから、どんどん難しくなり、公の場以外では、本名を使うことはないというタイの名前。「ピム」さんこと、ジェンシリ・ポンピチャーさんの話に、会場の観客もタイの文化の奥深さを感じているようでした。

大会では、このほかにも漢字を習得することの苦労話や「琉神マブヤーから何を学ぶか」といった演題など、それぞれ異なる文化に育った彼らが、この沖縄で何を感じたのかを知ることができる興味深いエピソードが披露されていました。