2012年10月17日 18時50分

Qリポート オスプレイ訓練の実態は

Qリポートです。1日の配備から2週間以上。すでに12機が配備され、県内を飛び回っているオスプレイですが今後、より実戦的な訓練に移るものと見られています。アメリカ軍はオスプレイでどのような訓練をするつもりなのか。環境レビューや識者の話からその実態を探ります。

「オスプレイがゆっくりと着陸帯に近づいています」

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今月5日、金武町のブルービーチ訓練場に現れたオスプレイ。

同じ頃に撮影された写真では、キャンプハンセンの都市型訓練施設や宜野座村のダム上空を飛ぶようすが確認できます。

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「あくまでも地上戦闘部隊を載せていない。物資を運んでいない。そうしたことから試験的な運用であるんじゃないかなというふうに思います」

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本格的な訓練はこれからだと話すのは、アメリカ軍の動きなどに詳しい沖縄県平和委員会の大久保康裕さんです。

アメリカ軍が公表したオスプレイの環境レビュー。この中にあるオスプレイの訓練活動の一覧表。そこには、オスプレイの訓練は一部を除き、CH-46の訓練を引き継ぐと記されています。

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これらは、ヘリが離着陸できない場所に兵士を投入したり回収したりする訓練。

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一方こちらは、2002年にキャンプハンセンで撮影された写真。敵地からアメリカ国民を救出する想定の訓練が行われています。

CH-46に比べ、行動範囲は4倍、積載量は3倍となるなど軍事能力が飛躍的に上がったオスプレイ。こうした訓練が継続される一方、大久保さんは環境レビューでは、より危険な訓練が行われることが隠されていると話します。

「CH-46では、155ミリりゅう弾砲M777を吊り上げることができなかったんですが、オスプレイではこれを吊り上げて、砲座から砲座へと移動することができます」

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これは、CH-46が着陸帯以外の場所を使用している映像。実際の訓練では、整備された着陸帯よりも実際の戦場に近い、あえて危険な場所を使用することが考えられるというのです。

さらにこれは、CH-46が他の10機以上のヘリを従えて、宜野湾市の上空を飛ぶようすです。輸送機のはずのオスプレイですが、実戦を想定した訓練ではこのように、戦闘機とセットで運用されることが懸念されているのです。

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「場合によっては、空軍や海軍の戦闘機も投入されたより激しい広範囲の訓練が、今まで以上に広がっていくというふうに見たほうがいいのではないかと思います」

今月、こうした事態が間近に迫っていることを示すニュースが県内を駆け巡りました。

日米両政府は来月、渡名喜村の無人島で、アメリカ軍と自衛隊による日米共同演習を行うと発表したのです。

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大久保さんは、この演習にオスプレイが参加する可能性もあるとした上で、オスプレイの登場を歓迎しているのは、アメリカ軍だけではないと指摘します。

「自衛隊もそれ(配備)を願っていると思います」「今、日米軍事一体化が進んでいますから、当然自衛隊の戦力として見なすべきだと思います」

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「今後日本全国でオスプレイは飛ぶはずですから、(普天間への)配備は見直して日本全国で受けもつ形。それぞれきちっと負担するべき」

今月に入り、オスプレイの全国への分散配置を訴え始めた仲井真知事。しかしオスプレイは、大災害を想定した防災訓練などを名目に、アメリカ軍基地だけではなく、全国の自衛隊基地などでも自由に使われることが懸念されているのです。

大久保さん「どこにあったとしても、存在自体が県民国民の大きな負担、平和的生存権を脅かすものになるので、移転とか分散とかそういうものではないと思います」「あくまでも撤去させるということで、一致団結しなければ、本来の解決にはならないと思います」

いつ始まってもおかしくない実戦訓練。その背景にはオスプレイをきっかけに、沖縄の軍事機能を強化しようとする日米両政府の思惑が透けて見えるのです。

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普天間基地のオスプレイは、台風に備えるためか、きのうから格納庫に入っています。しかしこの台風が過ぎ去れば、来週にもこうした訓練が行われる可能性があります。

ただでさえ事故が多発するオスプレイがこの沖縄を実際の戦場に見立てて飛び回るという状況。万が一事故が起きれば、その犠牲になるのは私たち沖縄県民です。

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