2012年10月11日 18時40分

Qリポート オスプレイについて高校生が考えたこと

News Photo

次代を担う若い世代が動き始めています。自分たちの手で沖縄の明るい未来を作りたいと、県内の女子高校生がグループを結成し、活動をはじめました。最初に彼女たちが取り上げた問題が「オスプレイ配備」。今、若者が考えるオスプレイについての思いを取材しました。

親川友里さん「今は機体自体の欠陥が問題なのか?それとも住民の民間の上を飛ぶことが問題なのか?」

今回配備されたオスプレイについて話し合っているのは、普天間高校3年の親川友里さん、與儀香歩さん、開邦高校2年の漢那莉沙さんです。

全国の高校生を対象にしたリーダー研修で出会った3人は、沖縄の明るい未来を考え若者の意識を変えたいと「Making Future」というグループを結成活動しています。

県内の社会問題について若い世代が議論し、意見や思いを共有し発信していこうというのが狙いです。

News Photo

10万人が集まって開催されたオスプレイの配備反対を訴えた県民大会では、同世代の若者たちに声をかけ,

取材していました。

親川友里さん「自分たちのためにこれだけの大人が命を守ろうって、オスプレイ廃止って訴えてくれているので、自分たちはその思いをしっかり受け取って。次に未来を作るのは自分たちだから」

News Photo

今月、そんな思いもよそに強行配備された「オスプレイ」。普天間高校ではにぎやかに文化祭が行われている中、その上空を飛ぶオスプレイを親川さんは目撃し捉えていました。

親川友里さん「実際に配備されて自分の学校の上を飛んでいるのも見て。でも、やっぱりこれって今まで通り慣れてしまうような気もして。それも怖く思う。だからこそ、今回のディスカッションでもう一回考えてみようと。問題提起ができたらいいなって」

そんな思いもあって、今月7日、県民大会で知り合った高校生たちに呼びかけ、ディスカッションすることになりました。

News Photo

参加したのは、那覇高やコザ高などの4つの高校から、およそ20人の生徒たち。参加者は、はじめにオスプレイ配備に関する自らの意見をまとめたうえで、3つのグループに分かれて議論。

「私は、どちらかというと反対です。その理由はオスプレイが来ることによって、飛行機の飛ぶ回数というのが増加するということと、あと、オスプレイの飛行経路が民家の上とうのがあって。人への影響があると思うので反対です」「いつ落ちるかわからないし、高専でも授業が中断しているというニュースも聞いたので、どちらかといえば配備してほしくないなって気持ちはあるんですけど」「今の沖縄には必要だと思います。中国とかでいろいろ沖縄に近づいたりとかしているじゃないですか」

News Photo

オスプレイの機体の構造や安全性、「日本政府の配備が民意に反している」といった意見が大勢を占める中、抑止力や防衛につながるといった意見も。持論を展開しながら、相手の意見に耳を傾けます。

「今アメリカと中国が戦争になった時、オスプレイがあったらアメリカが優勢になって中国を押さえつけるといったじゃないですか?私は、それ自体がおかしいと思う。そうすると、オスプレイがある沖縄が危ないじゃないですか。中国からしたら、沖縄をつぶそうと思うじゃないですか。結局、沖縄が被害をこうむるんじゃないかなって思う。賛成が反対の意見の一部に入ってるんじゃないかな?って思います」

さらに話は深まり、オスプレイに対して同じ反対意見でも、飛行ルートが海上を飛ぶならいいのか?といった疑問もでてきました。

「海上を飛んで、海の上を通って日本を守ってくれるんであればいいことじゃないかなってちょっと思う」「沖縄の海は、世界有数のサンゴとかあって、そういうところに落ちたら自然破壊とかにもつながると思います」「沖縄は立地条件?戦争の時にいい位置にあるから置くんじゃないの?」「いい足止め的な感じ」「そうそう」「それって危険性大だよね」「めっちゃ沖縄戦がいい例じゃん」「沖縄のひとだけじゃない?そう思うのは。他の国民はそう思ってないさ」「だからおかしいさ。同じ日本国民なのに無関心みたいな」

最後は、県内外の若い世代に自分たちが考えた意見をどう発信していくのかを発表しあっていました。

「他の人とこうやって交流して、意見をとりいれていくということは、すごくいいことだなって思った」「オスプレイが反対だよっていうけど、何がダメなのか答えられない人もいるわけだし、意見(考え)が足りないのかと思った」「自分の意見を相手に伝えるという難しさを感じました」「オスプレイを置くことで逆に狙われるんじゃないかなって思わなかった。新しい考えを得られて、また考えさせられることもあったんで楽しかったです」

3人が行動おこして作った「Making Future」。今、未来を創る一歩を踏み出しています。

親川友里さん「自分たちが未来に何を残したいのか、できることを考えて、この若い世代からパワフルにっていうか、行動的にやっていくことが大切だなって感じました」

こちらは、ディスカッションのなかで高校生たちが考えたオスプレイのメリット、デメリットを色分けしてまとめたものです。

両方の意見が出てくるというのはいいですね。考えることで深まりますよね。ここまで考えている若者たちがいることを嬉しく思う一方で、若者が「沖縄の明るい未来を考える」といったときに、まず初めに出てくるテーマが基地問題だったということに改めて沖縄の現状を考えさせられます。

今後、沖縄を訪れる修学旅行生とのディスカッションなど、基地問題を同じ世代に発信していきたいと意気込んでいます。

News Photo

qablog-mono.pngCopyright © QAB. Ryukyu Asahi Broadcasting Corporation. All rights reserved.
  No reproduction or republication without written permission.