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連休の沖縄を直撃した台風16号。猛烈な暴風に加え、「高潮」という特徴もありました。各地のようすを振り返ります。

「午前7時を回りました。満潮と大潮が重なり、かなり潮位が高くなっているのがわかります」

おととい夕方からきのうの夕方まで、ほぼ丸1日に渡り、沖縄を暴風に巻き込んだ台風16号。最接近時には、秋の大潮の満潮が重なったため、高潮による冠水が県内各地で発生した。

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沖縄気象台 重村尚秀予報課長「甚大な被害の発生が予想され、最大級の警戒が必要です」

喜屋武岬「沖縄本島地方は、まもなく暴風域に入ります。こちらの岬にも次から次に大きく白い波が打ち寄せています」

中心付近の気圧は905ヘクトパスカル。過去最強クラスの勢力を保ったまま迫る台風に、空港は予約変更などを求める観光客などで混雑した。

泊港猛烈な暴風に加え、その特徴は高潮にある。この時期は、1年の中で最も海面が高くなる時期にあたるのだ。

「波が引いた後の歩道に魚が打ち上げられています」

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暴風警報発表(本島地方)

「現在、午後9時半を回りました。先ほど那覇市内は暴風域に入ったということなんですが、非常に強い雨、強い風に見舞われています。辺りがほとんど見えません。」「大粒の強い雨と強い風が吹き付けて前が見えない状態となっています」

モノレールやバスなども運休。街からは人が消えた。県内各地の公民館などには、延べ181世帯、498人が自主避難。 避難する人「家がギシギシなるものだから心配で。いつ潰れるかわからない状態で」

そして、16日未明から明け方にかけ、最接近のときを迎えた。

「時刻は午前6時59分。大潮の満潮の時間になりました。高潮の影響で、こちら歩道部分まで波が押し寄せています」

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国頭村では午前6時半ごろ、1時間あたり86ミリの猛烈な雨を観測。北部を中心に400棟以上が床上・床下浸水したほか、がけが崩れたり、電柱が折れるなどの被害が出た。

風も猛烈で、国頭村では最大瞬間風速55.3メートルを観測。強風によって、飛ばされた板が顔に当たるなど、4人がけが。石垣市では、シュノーケルをしていた男性が高波にのまれ死亡している。また、県内各地で最大で6万2800戸が停電した。

沖縄地方はほぼ丸1日に渡って、台風16号の暴風域に巻き込まれた。

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「那覇空港では、搭乗手続きの業務が再開しました。ご覧のとおり、カウンターでは空席待ちを求める人で混み合っています」「観光もそんなにできないというか。」「ホテルの中のプールで遊んだりとか、お土産もホテルの中でみたいとか。」「(風に)あおられて、信号も全部止まっていたので、道も分からなかったので、すごく怖かったです。」

台風通過後、県庁では災害対策本部会議が開かれた。今後、農作物への影響など、被害の詳細が明らかになると見られている。先月の15号に引き続き、過去最強クラスの台風が相次ぎました。今回の台風では、高潮なども、各地に大きな被害を出しました。大きな自然を人間の手でコントロールすることはできませんが災害を最小限に抑えるためにも警戒の大切さを再確認したいと思います。

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